イスラエル国内治安機関トップ、他国でハマス幹部暗殺方針=報道

イスラエル国内治安機関シャバクのバー長官は、たとえ数年かかろうともイスラム組織ハマスの幹部をレバノンやトルコ、カタールで暗殺するとの方針を表明した。イスラエル公共放送KANが3日、長官の音声を放映した。画像はガザで活動するイスラエル軍の関係者。イスラエル軍提供動画から(2023年 ロイター/Israel Defense Forces/Handout via REUTERS)
[エルサレム 3日 ロイター] - イスラエル国内治安機関シャバクのバー長官は、たとえ数年かかろうともイスラム組織ハマスの幹部をレバノンやトルコ、カタールで暗殺するとの方針を表明した。イスラエル公共放送KANが3日、長官の音声を放映した。
バー長官がいつ、誰に対してこの発言をしたのかは不明。シャバクは報道についてコメントを避けた。
同長官は「内閣はわれわれにハマス抹殺という目標を設定した。これがわれわれの『ミュンヘン』だ」と述べた。
ミュンヘンというのは1972年のミュンヘン五輪でパレスチナの武装組織「黒い9月」がイスラエル選手団の11人を殺害したことに対するイスラエルの対応を指している。イスラエルは「黒い9月」の工作員や組織者を標的とした暗殺作戦を数年にわたって数カ国で展開した。
ハマス幹部はパレスチナ自治区ガザ以外では、レバノン、トルコ、カタールに居住、もしくはそれらの国々を頻繁に訪れている。