ニュース速報
ワールド

NY外為市場=ドル指数軟調、ドル/円横ばい 薄商い

2023年11月25日(土)07時13分

FILE PHOTO: Japanese Yen and U.S. dollar banknotes are seen in this illustration taken March 10, 2023. REUTERS/Dado Ruvic/Illustration/File Photo/File Photo

[ニューヨーク 24日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、米経済指標で雇用の減速が確認されたことを受け、ドル指数が低下した。日本円は対ドルでほぼ横ばい。感謝祭の祝日の翌日で米株式市場などが短縮取引になる中、商いは薄く、狭いレンジ内での動きに終始した。

米S&Pグローバルが朝方発表した11月の米総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は50.7と横ばいだった。ただ、雇用指数が3年半ぶりに50割れとなり、第4・四半期の景気減速予想と一致した。

ラボバンクのシニア外為ストラテジスト、ジェーン・フォーリー氏は「米経済が景気循環の下降局面にあることを示すかなり多くの証拠が

経済指標で示されている」と指摘。トレーダーX(ロンドン)の市場アナリスト、マイケル・ブラウン氏は「感謝祭の翌日に予想される通り、商いは薄い」と述べた。

主要6通貨に対するドル指数は0.4%安の103.35。今週に付けた2カ月ぶり半ぶりの低水準(103.17)近辺にとどまっている。週初からは0.5%低下した。

円は対ドルでほぼ横ばいの149.45円。

総務省発表の10月の全国消費者物価指数(生鮮食品を除く、コアCPI)は106.4と、前年同月比2.9%上昇した。

INGのエコノミストは、日銀は来年、超緩和的なスタンスから脱却すると予想。「日本国債が安定化したように見えるため、日銀は早ければ来年第1・四半期にも長短金利操作(イールドカーブ・コントロール)を廃止する可能性がある」とし、「来年も賃金上昇が加速すれば、来年第2・四半期に最初の利上げが実施される」との見方を示した。

ユーロは対ドルで0.39%高の1.0946ドル。

ドイツ連邦統計庁が発表した第3・四半期の国内総生産(GDP)改定値は前期比0.1%減。速報値から修正はなかった。

英ポンドは対ドルで0.57%上昇し、9月初旬以来の高値を更新。

S&Pグローバル/CIPSが23日発表した11月の英国の総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は50.1と、4カ月ぶりに好不況の分かれ目となる50を上回った。

暗号資産(仮想通貨)では、ビットコインが1.14%高の3万7728ドルと、2022年5月以来の高値を更新した。

ドル/円 NY終値 149.44/149.45

始値 149.56

高値 149.67

安値 149.41

ユーロ/ドル NY終値 1.0939/1.0943

始値 1.0912

高値 1.0948

安値 1.0908

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

米GDP、第3四半期改定値は+2.8% 速報値から

ワールド

韓国大統領、ウクライナ代表団と会談 武器支援要請と

ビジネス

米中古住宅仮契約指数、10月は前月比2.0%上昇 

ワールド

イスラエル首相、ICC逮捕状に免責=フランス
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:老けない食べ方の科学
特集:老けない食べ方の科学
2024年12月 3日号(11/26発売)

脳と体の若さを保ち、健康寿命を延ばす──最新研究に学ぶ「最強の食事法」

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
  • 2
    リュックサックが更年期に大きな効果あり...軍隊式トレーニング「ラッキング」とは何か?
  • 3
    黒煙が夜空にとめどなく...ロシアのミサイル工場がウクライナ無人機攻撃の標的に 「巨大な炎」が撮影される
  • 4
    「健康食材」サーモンがさほど健康的ではない可能性.…
  • 5
    寿命が5年延びる「運動量」に研究者が言及...40歳か…
  • 6
    「健康寿命」を2歳伸ばす...日本生命が7万人の全役員…
  • 7
    ウクライナ軍、ロシア領内の兵器庫攻撃に「ATACMSを…
  • 8
    未婚化・少子化の裏で進行する、「持てる者」と「持…
  • 9
    トランプ関税より怖い中国の過剰生産問題
  • 10
    トランプは簡単には関税を引き上げられない...世界恐…
  • 1
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 2
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
  • 3
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対する中国人と日本人の反応が違う
  • 4
    北朝鮮は、ロシアに派遣した兵士の「生還を望んでい…
  • 5
    寿命が5年延びる「運動量」に研究者が言及...40歳か…
  • 6
    「このまま全員死ぬんだ...」巨大な部品が外されたま…
  • 7
    「ダイエット成功」3つの戦略...「食事内容」ではな…
  • 8
    Netflix「打ち切り病」の闇...効率が命、ファンの熱…
  • 9
    ロシア西部「弾薬庫」への攻撃で起きたのは、戦争が…
  • 10
    元幼稚園教諭の女性兵士がロシアの巡航ミサイル「Kh-…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 3
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 4
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋…
  • 5
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 6
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査…
  • 7
    北朝鮮兵が味方のロシア兵に発砲して2人死亡!? ウク…
  • 8
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 9
    足跡が見つかることさえ珍しい...「超希少」だが「大…
  • 10
    モスクワで高層ビルより高い「糞水(ふんすい)」噴…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中