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UBS、第1四半期純利益が予想上回る 米関税で先行きは不透明

2025年04月30日(水)15時09分

 4月30日、スイス金融大手UBSが発表した第1・四半期決算は、市場の混乱でトレーディング業務が活発化し、純利益が予想を上回った。写真は同社のロゴ。スイス・ルツェルで昨年6月撮影(2025年 ロイター/Denis Balibouse)

[30日 ロイター] - スイス金融大手UBSが30日発表した第1・四半期決算は、市場の混乱でトレーディング業務が活発化し、純利益が予想を上回った。一方で同社は米関税を背景に先行きが不透明だと警告した。

第1・四半期の株主帰属純利益は17億ドルと、前年同期の18億ドルから減少したものの、同社提供のアナリスト予想13億ドルを上回った。

投資銀行部門では株式と為替における顧客活動が盛り上がり、グローバルマーケット収入が前年比32%増加した。

こうした中、UBSは「世界貿易における関税引き上げ見通しは世界の成長とインフレに重大なリスクをもたらし、金利見通しを曇らせている」と指摘。第2・四半期のグローバル・ウェルス・マネジメント事業の純金利収入が前四半期比1桁台前半の減少率になると予想し、スイス事業も同様のマイナスになると見込んだ。

市場の不透明感が続けば、企業のディール(取引)に遅れが生じる可能性があるとも付け加えた。

UBSは2025年の自社株買いプログラムを再確認。不透明な見通しにもかかわらず、第1・四半期に5億ドル規模で実施し、年内さらに25億ドル規模での実施を予定しているとした。

ロイター
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