コマツ、円高や関税で今期27%営業減益予想 市場予測下回る

4月28日、コマツは2026年3月期の連結営業利益(米国会計基準)が前年比27.3%減の4780億円となる見通しと発表した。サンティアゴで2017年撮影(2025年 ロイター/Ivan Alvarado)
Maki Shiraki
[東京 28日 ロイター] - コマツは28日、2026年3月期の連結営業利益(米国会計基準)が前年比27.3%減の4780億円となる見通しと発表した。主力の建設機械・車両部門を中心に販売価格改善とコスト低減を進めるが、円高や米関税政策の影響に伴うコストの増加が響く。
会社予想は、IBESがまとめたアナリスト14人による予想平均値6278億円を下回った。
今期業績予想の前提となる為替レートは、1ドル=135.0円(前期は152.8円)、1ユーロ=150.0円(同163.5円)、1豪ドル=84.0円(99.5円)。
米関税の影響については、24日時点で発表済みの税率が適用されるとの前提を置いた場合のコスト増が建設機械・車両部門で年間1400億円で、在庫を考慮すると780億円になると見込んだ。産業機械部門の5億円のコスト増を合わせると計785億円のマイナスと試算。建設機械・車両部門の関税に伴う需要減による利益へのマイナス影響は150億円と見積もった。