英中銀、中央清算機関のストレステストで貿易戦争の影響に焦点

4月25日、イングランド銀行(BOE、英中央銀行)は25日、中央清算機関(CCP)に対する今年のストレステスト(健全性審査)で、貿易戦争とソブリン債務リスクを巡り市場がパニックに陥った事態を含むシナリオに焦点を当てる方針を示した。ロンドンの同銀前で14日撮影(2025年 ロイター/Carlos Jasso)
[ロンドン 25日 ロイター] - イングランド銀行(BOE、英中央銀行)は25日、中央清算機関(CCP)に対する今年のストレステスト(健全性審査)で、貿易戦争とソブリン債務リスクを巡り市場がパニックに陥った事態を含むシナリオに焦点を当てる方針を示した。
ストレステストはICE・クリア・ヨーロッパ、LSEG傘下のLCH、香港証券取引所傘下のLMEクリアを対象とし、市場が深刻なストレスを受ける状況下で会員2社以上が債務不履行に陥ると想定する。
BOEはストレステストについて「世界の貿易とソブリン債務リスクの分断を巡る懸念が高まる2-5日間にわたり市場が極度に激しく変動する」事態を念頭に置くと説明した。
想定するシナリオには株価の大幅な下落や、中央銀行の政策金利が上昇する見通し、コモディティ価格の分散した値動きを盛り込む。ストレステストの結果は今年第4・四半期に公表する。