世銀、エネルギー融資拡大に重点 原子力事業も対象に

4月25日、 世界銀行の運営委員会は、原子力発電事業への融資可能性などを盛り込んだ、エネルギーアクセス拡大の選択肢を検討する計画を承認した。写真は世銀のロゴ。ワシントンで2023年4月撮影(2025年 ロイター/Elizabeth Frantz)
David Lawder
[ワシントン 25日 ロイター] - 世界銀行の運営委員会は25日、原子力発電事業への融資可能性などを盛り込んだ、エネルギーアクセス拡大の選択肢を検討する計画を承認した。
トランプ米政権はエネルギー融資拡大を指示しており、世銀がこれに沿った形だ。
世界銀行と国際通貨基金(IMF)の合同開発委員会は声明で、世界銀行グループ(WBG)に対し、2030年までにアフリカの3億人に電力供給することを目指し、取り組んでいくよう求めた。
合同開発委は「手頃な価格で信頼できるエネルギーアクセスを拡大するため、さらに選択肢を検討するようWBGに働きかけている」と表明。
その上で、世銀は2026年度までに融資の45%を気候変動対策に充てるとし、「電力へのアクセスなど(気候変動)緩和支援の要請に応じるものになる」とした。