韓国LG電子、インド子会社のIPO延期=関係筋

4月23日、韓国のLG電子は、インドの完全子会社の新規株式公開(IPO)を延期した。写真は同社のロゴ。ソウルで10月撮影(2025年 ロイター/Kim Hong-Ji)
[ニューデリー/ソウル 23日 ロイター] - 韓国のLG電子は、インドの完全子会社の新規株式公開(IPO)を延期した。株式市場の値動きが荒くなっているためで、5月に設定していた目標を、2025─26年度の第2・四半期か第3・四半期に変更する。関係者が23日に語った。
トランプ米大統領の関税政策が二転三転している状況で貿易の不透明感が高まり、世界の株式市場は荒れた展開になっている。インド市場のNSE指数は、昨年9月に付けた過去最高値を約8%下回っている。
LG電子のインド子会社は昨年12月にIPOを申請し、5月の公開を目指していた。関係者によると、日程は遅れており、現時点の暫定目標は25─26年度の第2四半期で、第3四半期まで先送りされる可能性もある。機関投資家に対する説明会(ロードショー)や投資家への対応は継続するという。
LG電子は、インドでのIPOに向けた手続きは現在進行中だとして「上場に向けた最終決定は、市況やその他の関連要因に基づいて行う」と説明。「(IPOの)最終計画は現時点で確定していない。市場を注視しており、評価額が適正化する戦略的なタイミングを考慮する」と指摘した。