英ファンドのパリサー、京成電鉄に社外取締役候補4人を提案
Miho Uranaka
[東京 24日 ロイター] - 英ファンドのパリサー・キャピタルは24日、株式を保有する京成電鉄に対して、2025年の定時株主総会に先立ち4人の社外取締役候補を推薦する人事案を提示した。京成に宛てて24日に送付した書簡を公表した。
パリサーは4年にわたって京成株に投資を進め、4.5%超の株式を保有しているという。
京成電は総資産利益率(ROA)など全ての主要な指標において過小評価されているとし、取締役会が十分に機能していないと訴えた。現在15人の取締役会は煩雑で同業他社と比べて規模が大き過ぎるとし、全体で11人以下、そのうち独立社外取締役を6人以上、社内取締役を5人以下とすることなどを求めた。
京成が保有するオリエンタルランド株式についても、相乗効果の価値がないとして、保有規模見直しに向けた明確な方針を示し自社株買いなどのバランスの取れた資本配分の枠組みを検討すべきと改めて主張した。
こうした提案が実現されない場合には、臨時株主総会を開催する考えがあることも明らかにした。