ヘッジファンド、超大型7銘柄への投資が2年ぶり低水準に

4月21日、世界的なヘッジファンドはマグニフィセントセブン(超大型7銘柄)への投資を先週大幅に減らし、2年ぶりの低水準に落ち込んだことが、米モルガン・スタンレーの顧客向けのメモで分かった。写真はテスラのロゴ。3月25日、仏ナント近郊で撮影(2025年 ロイター/Stephane Mahe)
[ニューヨーク 21日 ロイター] - 世界的なヘッジファンドはマグニフィセントセブン(超大型7銘柄)への投資を先週大幅に減らし、2年ぶりの低水準に落ち込んだことが、米モルガン・スタンレーの顧客向けのメモで分かった。
ヘッジファンドの14―16日の売却額の60%超をマグニフィセントセブンの銘柄が占めた。ポートフォリオマネージャーがこれらの企業の業績見通しにあまり明るい展望を持っていないことを示しているという。
マグニフィセントセブンで2025年第1・四半期決算発表の先陣を切るのは、22日に公表する実業家イーロン・マスク氏が最高経営責任者(CEO)を務める電気自動車(EV)メーカー、テスラだ。24日にはグーグルの親会社のアルファベットが続く。
他にアップル、マイクロソフト、アマゾン・ドット・コム、エヌビディア、メタも含まれるマグニフィセントセブンの25年に入ってからの値動きは、S&P500種株式指数を下回っている。うちアルファベットは約22%、テスラは約44%それぞれ下落した。
バンク・オブ・アメリカ(BofA)の調査で、マグニフィセントセブンに魅力を感じる投資家は60%弱に達していたが、今では24%に低下した。現在、回答者の49%が魅力的な投資先だと受け止めているのは金(ゴールド)だ。
モルガン・スタンレーの調査は、ヘッジファンドが医療保険と航空宇宙、防衛、バイオテクノロジー、ホテル、レストラン、娯楽の各分野の保有株も先週売却したことを明らかにした。