仏LVMH、第1四半期は3%減収 米中とも販売低迷で予想下回る

4月14日、フランスの高級ブランド、LVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)が発表した第1・四半期決算は、売上高が前年同期比3%減の203億ユーロ(230億8000万ドル)と、市場予想の2%増を大幅に下回った。写真は同社本社のロゴ。4月14日、パリで撮影(2025年 ロイター/Sarah Meyssonnier)
[パリ 14日 ロイター] - フランスの高級ブランド、LVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)が14日発表した第1・四半期決算は、売上高が前年同期比3%減の203億ユーロ(230億8000万ドル)と、市場予想の2%増を大幅に下回った。米国の消費者が化粧品や酒類の購入を控えた上、中国の販売も低迷を続けた。
米国の売上高は3%、日本を除くアジア地域は11%、それぞれ減少した。
グループ売上高の約半分を占めるファッション・皮革製品部門の売上高は5%減少した。市場予想は横ばいだった。ワイン・スピリッツ部門の売上高は9%の減少だった。
LVMHのセシル・サバニ最高財務責任者(CFO)はアナリストに対し、米国市場において高級皮革製品とファッションブランドは依然として良好だが、化粧品小売りチェーン「セフォラ」およびコニャック、化粧品が不振だったと説明した。
トランプ米大統領の関税措置による世界的な貿易と市場の動揺については、厄介な事業環境になっていると語った。