メルセデス、小型商用車・バンから撤退へ 中型・大型バンに注力

4月11日、ドイツ自動車大手メルセデス・ベンツは、小型商用車と小型バンの市場から撤退する方針を明らかにした。写真は同社の「シタン」の車両。2018年11月、仏モブージュで撮影(2025年 ロイター/Philippe Wojazer)
[ベルリン 11日 ロイター] - ドイツ自動車大手メルセデス・ベンツは11日、小型商用車と小型バンの市場から撤退する方針を明らかにした。バン部門では今後、軸足を中型・大型商用車に移す。
これより先に自動車業界誌アウトモビルウォッヘは同日、メルセデス・ベンツが小型商用車「シタン」と個人向けコンパクトミニバン「Tクラス」の生産を打ち切る計画だと報じた。
メルセデス・ベンツはロイターに対し「『収益性の高いセグメントにおける成長』を目指すメルセデス・ベンツの商用車戦略に沿って、投資対象を絞り、製品群の最適化を進めている。したがって今後は中型・大型のバン部門に注力し、来年には小型バン部門から撤退する」と説明した。
アウトモビルウォッヘによると、同社は来年半ばには商用車シタンと個人向けTクラスおよびそれぞれの電動版の生産を段階的に打ち切る方針。
これに伴い、フランス同業ルノーとの長年にわたる小型商用車における協力関係も終了することになる。