金ETF、第1四半期は3年ぶりの大幅な流入超過=WGC

4月8日、世界の産金会社が加盟する業界団体ワールド・ゴールド・カウンシルが8日発表した統計によると、金現物を裏付け資産に持つ上場投資信託(ETF)は今年第1・四半期に差し引きで211億ドル(226.5トン相当)が流入し、四半期としては2022年第1・四半期以降の3年間で最大の流入超過となった。写真は金塊。露ノヴォシビルスクで2023年9月撮影(2025 ロイター/Alexander Manzyuk)
[ロンドン 8日 ロイター] - 世界の産金会社が加盟する業界団体ワールド・ゴールド・カウンシルが8日発表した統計によると、金現物を裏付け資産に持つ上場投資信託(ETF)は今年第1・四半期に差し引きで211億ドル(226.5トン相当)が流入し、四半期としては2022年第1・四半期以降の3年間で最大の流入超過となった。
これにより金ETFの保有高は3月末までに3%増えて3445.3トンとなり、2023年5月以降で最高を記録した。
第1・四半期は不安定な政治経済状況による影響を回避したい投資家が金ETFを購入した。トランプ米大統領発の世界貿易戦争により景気後退の懸念が強まり、世界の金融市場は動揺している。
第1・四半期は米国に上場するETFに133.8トン相当、欧州に上場するETFには54.8トン相当の資金がそれぞれ流入した。