英利下げ観測強まる、貿易戦争への懸念で

4月7日、トランプ米大統領が貿易相手国に対する関税を弱めるつもりはないと発言したことを受け市場では英利下げ観測が強まり、短期の英国債利回りも大幅に低下した。ロンドンのイングランド銀行前で2月撮影(2025年 ロイター/Toby Melville)
[ロンドン 7日 ロイター] - トランプ米大統領が貿易相手国に対する関税を弱めるつもりはないと発言したことを受け、7日の市場では英利下げ観測が強まり、短期の英国債利回りも大幅に低下した。
金利先物では、12月までに英政策金利が約88ベーシスポイント(bp)引き下げられると見込まれており、4日の約72bpから拡大。3回の0.25ポイント利下げが完全に織り込まれた。
次回5月会合での0.25ポイント利下げは約90%織り込まれている。
英2年債利回りは12bp低下の3.814%と、2024年9月以来の低水準。10年債利回りは6bp低下の4.379%と昨年12月以来の低水準に沈んだ後、3bpの低下まで回復した。
金利予想に比較的反応しにくい30年債利回りは4bp低下の5.09%となっている。