欧州市場は機能、必要に応じて手段提供へ 為替注視とECB総裁

欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁(写真)は11日、世界的な混乱にもかかわらずユーロ圏金融市場は機能しているとし、必要に応じて金融安定維持へ金融手段を展開する用意があるとの見解を示した。3月撮影(2025年 ロイター/Jana Rodenbusch/File Photo)
[ワルシャワ 11日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は11日、世界的な混乱にもかかわらずユーロ圏金融市場は機能しているとし、必要に応じて金融安定維持へ金融手段を展開する用意があるとの見解を示した。
総裁はワルシャワでの会見で、「欧州、特にユーロ圏では、市場インフラと債券市場が秩序だって機能している」と述べた。
きょうの市場ではドルが全面安となったが、ラガルド氏はECBは特定の為替レートを目標とはしていないが、インフレに影響するほか経済モデルに組み込む必要があるため、為替動向には注意を払っていると語った。
市場では来週のECB利下げを確実視している。総裁はECBは常に行動の準備ができており、必要に応じて新しい手段を立案してきた確かな実績があると指摘。「ECBは監視しており利用可能な手段を用いる用意がある。過去にも、物価と金融の安定を確保するために必要な適切な手段や手段を講じてきた」と述べた。