基調的インフレ指標、2月は最頻値の伸び率が縮小=日銀

3月25日、日銀が発表した2月の基調的なインフレ率を捕捉するための指標は、「最頻値」が1.2%となり、前月から伸び率を縮小した。「刈込平均値」と「加重中央値」は横ばいだった。都内の日銀本店で1月撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)
Kentaro Sugiyama
[東京 25日 ロイター] - 日銀が25日発表した2月の基調的なインフレ率を捕捉するための指標は、「最頻値」が1.2%となり、前月から伸び率を縮小した。「刈込平均値」と「加重中央値」は横ばいだった。
最も頻度の多い上昇率である「最頻値」(2020年基準)はプラス1.2%と、伸び率は前月(1.3%)を下回った。
上昇率分布で上下10%を機械的に除いた「刈込平均値」は2.2%、品目のウエートを加味した際の分布で中央の値である「加重中央値」はプラス1.4%で、伸び率はそれぞれ横ばいだった。
2月の上昇品目の比率は78.7%と、前月の77.0%を上回った。下落品目は15.7%で、前月の17.2%を下回った。
一連の指標は日銀が総務省発表の全国消費者物価指数(CPI)をもとに算出し、毎月発表している。21日に発表された2月の生鮮食品を除く総合指数(コアCPI)は前年比3.0%上昇で、伸びは前月の3.2%から鈍化したものの、3カ月連続で3%台となった。