ニュース速報
ビジネス

独消費者信頼感、4月はほぼ横ばい 貯蓄意欲高まる=GfK

2025年03月28日(金)16時06分

 3月28日、市場調査グループGfKとニュルンベルク市場判断研究所(NIM)がまとめた4月の独消費者信頼感指数はマイナス24.5と、3月改定値のマイナス24.6とほぼ同水準だった。写真は2022年12月、独ハンブルクで撮影(2025年 ロイター/Fabian Bimmer)

[ベルリン 28日 ロイター] - 市場調査グループGfKとニュルンベルク市場判断研究所(NIM)がまとめた4月の独消費者信頼感指数はマイナス24.5と、3月改定値のマイナス24.6とほぼ同水準だった。

ドイツでは先月、総選挙が実施されたが、先行き不透明感を背景に消費者の貯蓄意欲が高まった。

ロイターがまとめた市場予想はマイナス22.7だった。

景気・所得の見通しと購買意欲が改善した一方、貯蓄意欲も高まり、大幅な景気回復を妨げる要因になっているという。

NIMのアナリスト、ロルフ・ビュルクル氏は「選挙と新政権の見通しを受けて、多くの消費者の悲観論が和らいだ。ただ、貯蓄意欲が再び高まっており、全体像を曇らせている」と指摘。貯蓄は消費者の不安の表れであり、不安の解消には新政権の樹立が必要だと述べた。

「迅速な政権樹立と今年度予算の早期成立は、企業だけでなく一般世帯にとっても、計画の安全性を高める重要な要素になるだろう」としている。

次期首相への就任が見込まれるフリードリヒ・メルツ氏は、4月末までに連立政権を樹立したい意向だ。

消費者の所得見通しは3カ月ぶりに改善したが、ビュルクル氏は、昨年半ば以降の悪化傾向に歯止めがかかったかは不明だと指摘。

家計の購買意欲も改善したが、依然低水準で、新型コロナウイルス流行に伴うロックダウン(都市封鎖)時の水準を下回っている。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

シリア新暫定政府に少数派が入閣、社会労働相には女性

ワールド

タイ、対米貿易黒字200億ドルに削減模索 農産物な

ワールド

マスク氏、州裁判官選挙に介入 保守派支持者に賞金1

ワールド

米テキサス・ニューメキシコ州のはしか感染20%増、
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:まだ世界が知らない 小さなSDGs
特集:まだ世界が知らない 小さなSDGs
2025年4月 1日号(3/25発売)

トランプの「逆風」をはね返す企業の努力が地球を救う

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 2
    ガムから有害物質が体内に取り込まれている...研究者が警鐘【最新研究】
  • 3
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「最大の戦果」...巡航ミサイル96発を破壊
  • 4
    「炊き出し」現場ルポ 集まったのはホームレス、生…
  • 5
    磯遊びでは「注意が必要」...6歳の少年が「思わぬ生…
  • 6
    メーガン妃のパスタ料理が賛否両論...「イタリアのお…
  • 7
    3500年前の粘土板の「くさび形文字」を解読...「意外…
  • 8
    突然の痛風、原因は「贅沢」とは無縁の生活だった...…
  • 9
    なぜ「猛毒の魚」を大量に...アメリカ先住民がトゲの…
  • 10
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大…
  • 1
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山ダムから有毒の水が流出...惨状伝える映像
  • 2
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き詰った「時代遅れ企業」の行く末は?【アニメで解説】
  • 3
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 4
    【独占】テスラ株急落で大口投資家が本誌に激白「取…
  • 5
    800年前のペルーのミイラに刻まれた精緻すぎるタトゥ…
  • 6
    一体なぜ、子供の遺骨に「肉を削がれた痕」が?...中…
  • 7
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「…
  • 8
    ガムから有害物質が体内に取り込まれている...研究者…
  • 9
    「テスラ離れ」止まらず...「放火」続発のなか、手放…
  • 10
    「この巨大な線は何の影?」飛行機の窓から撮影され…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 3
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 4
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 5
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 6
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 7
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 8
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 9
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」…
  • 10
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中