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保有ETF、すぐに処分すること考えてない 時間もらって検討=日銀総裁

2025年03月25日(火)13時41分

 日銀の植田和男総裁は25日午後の参院財政金融委員会で、日銀が保有する上場投資信託(ETF)や不動産投資信託(REIT)を「すぐに処分することは考えていない」と説明した上で、処分を含めた今後の取り扱いについては「もう少し時間をいただいて検討していきたい」と語った。都内の日銀本店で19日撮影(2025年 ロイター/Manami Yamada)

Kentaro Sugiyama

[東京 25日 ロイター] - 日銀の植田和男総裁は25日午後の参院財政金融委員会で、日銀が保有する上場投資信託(ETF)や不動産投資信託(REIT)を「すぐに処分することは考えていない」と説明した上で、処分を含めた今後の取り扱いについては「もう少し時間をいただいて検討していきたい」と語った。浅田均委員(維新)への答弁。

植田総裁は、処分の具体的な姿に言及する段階ではないとしつつ、仮に処分する際には「市場などの情勢を勘案しつつ適正な対価によること、日銀の損失発生を極力回避すること、市場などにかく乱的な影響を与えないよう極力配慮すること、これらを考えつつ処分案をつくることになる」と語った。

現在進めている国債買い入れの減額が長期金利に与える影響について、植田総裁は「残高の減少ペースが極めて緩やかなもの」との認識を示した上で、「残高が大きいということが長期金利を下げる方向に働くという効果は当面相応に作用し続ける」と述べた。

ロイター
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