中国発電量、1─2月は90年代以来3回目の前年割れ 火力発電が減少

3月17日、 中国の1─2月の発電量は前年同期を下回った。写真は 発電量が前年を下回るのは、新型コロナウイルスの流行が本格化した2020年、世界金融危機後の09年を除くと1998年以来となる。写真は張家口市の送電網。2021年7月撮影(2025年 ロイター/Tingshu Wang)
[北京 17日 ロイター] - 中国の1─2月の発電量は前年同期を下回った。発電量が前年を下回るのは、新型コロナウイルスの流行が本格化した2020年、世界金融危機後の09年を除くと1998年以来となる。最大の電源で、石炭を主体とする火力発電の減少が主な要因。暖冬も影響した。
中国国家統計局によると、1─2月の発電量は前年比1.3%減の1兆4900億キロワット時(kWh)。
火力発電は5.8%減の1兆0200億kWh。火力発電は、ほとんどが石炭を熱源とし、天然ガスの比率はわずかだ。24年は1.5%増加と、コロナ禍を除いて9年ぶりの低い伸びにとどまった。
第2位の電源の水力発電は4.5%増の1461億kWh。
再生可能エネルギーの太陽光発電と風力発電はそれぞれ27%、10%増加した。ただ、国家統計局のデータは、分散して設置される小規模な太陽光発電の発電を完全に盛り込んでいないため、実際はさらに多い可能性がある。