2月産油量、カザフ主導で大幅増 需要見通し据え置き=OPEC月報

3月12日、石油輸出国機構(OPEC)が公表した月報によると、OPECとロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」の2月産油量は、日量36万3000バレル増の4101万バレルとなった。写真は、OPECのロゴと採掘機のイメージ。2023年10月、ボスニア・ヘルツェゴビナのサラエボで撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
Alex Lawler Vladimir Soldatkin Olesya Astakhova
[ロンドン/モスクワ 12日 ロイター] - 石油輸出国機構(OPEC)が12日に公表した月報によると、OPECとロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」の2月産油量は、日量36万3000バレル増の4101万バレルとなった。
カザフスタン主導で大幅に増加し、合意された生産目標の順守を徹底する上での課題が浮き彫りになった。
2月の伸びは、4月から予定される段階的な減産縮小に伴う日量13万8000バレルの増産の倍以上となる。
カザフでは米石油大手シェブロンが生産を拡大しており、同国の産油量は割当量を大きく上回り、記録的高水準となっている。
カザフの2月生産量は日量176万7000バレルで、1月の157万バレルから増加した。割当量は146万8000バレル。
OPECはまた、世界の石油需要見通しを据え置いた。
2025年の見通しは前年比日量145万バレル増、26年は日量143万バレル増。
OPECは「貿易政策の発表が続く中、貿易を巡る懸念がボラティリティー拡大につながる見通しだが、世界経済は対応できる」との見方を示した。
月報発表後、北海ブレント先物は堅調を維持し、1バレル=70ドルを上回る水準で推移している。