米LCCサウスウエストが預け入れ手荷物を一部有料化

3月11日、経営再建中の米格安航空会社(LCC)大手サウスウエスト航空は大がかりな人員削減策に続く新たなリストラ策として、預け入れ手荷物の無料サービスを5月28日から一部停止すると発表した。ただ、最上級の会員資格を持っていたり、最も高額な航空券を購入したりする乗客には例外的に従来サービスを継続する。シカゴの空港で2022年12月撮影(2025年 ロイター/Kamil Krzaczynski)
Rajesh Kumar Singh
[シカゴ 11日 ロイター] - 経営再建中の米格安航空会社(LCC)大手サウスウエスト航空は11日、大がかりな人員削減策に続く新たなリストラ策として、預け入れ手荷物の無料サービスを5月28日から一部停止すると発表した。ただ、最上級の会員資格を持っていたり、最も高額な航空券を購入したりする乗客には例外的に従来サービスを継続する。
同社はこれまで、米国の主要航空会社の中で唯一、預け入れ手荷物2個まで無料とするサービスを提供し、投資家には競合他社との差別化につながると強調していた。
しかし、ボブ・ジョーダン最高経営責任者(CEO)は同日、足元の予約状況を見ると以前ほどの収益効果がないことが分かったと指摘。無料サービス重視の従来の説明から一転し、「当社は競合他社の約2倍の手荷物を運んでおり、多方面で大きなコストとなっている」と述べ、方針転換を正当化した。
今回の決定では、物言う株主(アクティビスト)のエリオット・インベストメント・マネジメントの影響力が強まっていることがうかがわれた。エリオットは、収益増加のために競合他社同様に手荷物預かりを有料化しない経営陣を批判していた。