米エネルギー長官、石油・ガス業界幹部と会合 許認可迅速化へ

3月9日、ライト米エネルギー長官は、石油・ガス業界幹部との会合で許認可の迅速化と業界の支援を目指すと述べた。写真はヒューストン・シップ・チャネル。2019年5月撮影(2025年 ロイター/Loren Elliott)
Arathy Somasekhar Liz Hampton
[ヒューストン 9日 ロイター] - ライト米エネルギー長官は9日、石油・ガス業界幹部との会合で許認可の迅速化と業界の支援を目指すと述べた。複数の出席者がロイターに明らかにした。
ヒューストンで開催されるエネルギー業界の国際会議「CERAWeek (セラウィーク)」を控え、夕食会で語った。米国内の石油・ガス生産を最大化するトランプ大統領の方針に基づいた発言。
英石油大手BPの元最高経営責任者(CEO)で、気候変動対策に取り組む企業などで構成する「石油・ガス気候イニシアチブ」(OGCI)の議長を務めるボブ・ダドリー氏はロイターに「(米政府は)急いでいる。許認可に長い時間をかけたくないと考えている」と発言。
「世界は迅速に動く必要があるが、米国は非常に時間がかかる国として知られている」とし、ライト長官が原子力発電の開発と迅速な許認可を重視することを期待すると述べた。
原油価格は急落しており、米大手エネルギー会社は今年すでに数千人規模の人員削減を発表している。
米国の石油・ガス生産はトランプ政権の発足前にすでに記録的な水準に達しており、石油・ガス価格が3年ぶり安値付近で推移する中、これ以上生産を増やすインセンティブは乏しい。
9日の夕食会にはバーガム内務長官のほか、ベーカー・ヒューズ、オキシデンタル・ペトロリアム、トタルエナジーズ、ウィリアムズ・カンパニーズ、ペトロブラス 、EQTコープ、ガンバー・グループ・リミテッドのCEOらが出席した。
過去の夕食会には石油輸出国機構(OPEC)の代表も参加していた。
第1次トランプ政権でエネルギー長官を務めたダン・ブルイエット氏によると、夕食会ではエネルギー生産のほか、新設された国家エネルギー支配評議会の構造なども協議された。