ニュース速報
ビジネス

日経平均は反発、突っ込み警戒感から押し目買い 材料難続く

2025年03月10日(月)16時06分

 3月10日、 東京株式市場で日経平均は、前営業日比141円10銭高の3万7028円27銭と反発して取引を終えた。写真は、東京証券取引所。2024年12月撮影(2025年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 10日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比141円10銭高の3万7028円27銭と反発して取引を終えた。円高を嫌気し序盤は下押したものの、為替相場が落ち着くにつれ戻り歩調となった。これまでの下げに対して突っ込み警戒感から押し目買いを誘ったものの、手掛かり材料難の状態が続き、見送り商状となった。

朝方は為替相場が147円前半へ下落し、円高が進行したことが嫌気され、日経平均も軟調な地合いとなった。その後、円高が一巡すると日経平均はプラス圏に浮上。ドルが147円台半ばまで上昇すると日本株も上げ幅を広げた。

ただ、トランプ関税など不安材料が残るほか、為替相場も引き続き警戒されており、積極的に買う動きは見られない。新たな材料が見当たらず、徐々に見送りムードが強まり、後場に入ると底堅いながらも小動きに終始した。

市場では「今日はリバウンドから切り返したものの、新規に買い材料がなく、テクニカル面では昨年秋からのレンジ相場から下放れた後だけに、戻りも限定的になる」(岡地証券・投資情報室長の森裕恭氏)との声が聞かれた。

TOPIXは0.29%安の2700.76ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.29%安の1390.06ポイントだった。プライム市場の売買代金は4兆1743億3500万円だった。

東証33業種では、値上がりは機械や鉱業、精密機器、輸送用機器など14業種、値下がりはその他製品、鉄鋼、銀行業など19業種だった。

個別では、ソフトバンクグループ、東京エレクトロンなどが堅調なほか、トヨタ自動車もしっかり。日本駐車場開発、大阪チタニウムテクノロジーズなどが大幅高となったが、これまで先駆した三菱重工業、IHIが軟化し、任天堂がさえない。

新興株式市場は、東証グロース市場250指数が1.26%高の638.98ポイントと上昇した。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが656銘柄(40%)、値下がりは928銘柄(56%)、変わらずは54銘柄(3%)だった。

終値 前日比 寄り付き    安値/高値  

日経平均 37028.27 141.1 36972.59 36,705.02─37,113.48

TOPIX 2700.76 -7.83 2711.24 2,693.16─2,715.55

プライム指数 1390.06 -4.06 1394.75 1,386.22─1,397.68

スタンダード指数 1275.93 -0.92 1279.81 1,271.70─1,279.84

グロース指数 823.52 9.15 818.07 813.04─824.70

グロース250指数 638.98 7.97 634.12 629.74─640.06

東証出来高(万株) 170350 東証売買代金(億円) 41743.35

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

マクロ経済運営、景気回復が後戻りするリスクに注意を

ワールド

ウクライナ北東部でロ軍足場固め、兵站断絶狙いか=国

ワールド

トランプ氏はグリーンランド住民への敬意欠く=首相

ビジネス

中国乗用車販売、1─2月は前年比+1.3% 購入補
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:進化し続ける天才ピアニスト 角野隼斗
特集:進化し続ける天才ピアニスト 角野隼斗
2025年3月11日号(3/ 4発売)

ジャンルと時空を超えて世界を熱狂させる新時代ピアニストの「軌跡」を追う

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやステータスではなく「負債」?
  • 2
    うなり声をあげ、牙をむいて威嚇する犬...その「相手」を知ってネット爆笑
  • 3
    ラオスで熱気球が「着陸に失敗」して木に衝突...絶望的な瞬間、乗客が撮影していた映像が話題
  • 4
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」…
  • 5
    メーガン妃が「菓子袋を詰め替える」衝撃映像が話題…
  • 6
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は…
  • 7
    「これがロシア人への復讐だ...」ウクライナ軍がHIMA…
  • 8
    テスラ大炎上...戻らぬオーナー「悲劇の理由」
  • 9
    鳥類の肺に高濃度のマイクロプラスチック検出...ヒト…
  • 10
    中国経済に大きな打撃...1-2月の輸出が大幅に減速 …
  • 1
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 2
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやステータスではなく「負債」?
  • 3
    メーガン妃が「菓子袋を詰め替える」衝撃映像が話題に...「まさに庶民のマーサ・スチュアート!」
  • 4
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」…
  • 5
    アメリカで牛肉さらに値上がりか...原因はトランプ政…
  • 6
    イーロン・マスクの急所を突け!最大ダメージを与え…
  • 7
    「浅い」主張ばかり...伊藤詩織の映画『Black Box Di…
  • 8
    「これがロシア人への復讐だ...」ウクライナ軍がHIMA…
  • 9
    「コメが消えた」の大間違い...「買い占め」ではない…
  • 10
    著名投資家ウォーレン・バフェット、関税は「戦争行…
  • 1
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」ワケ
  • 2
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 3
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 4
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 5
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
  • 6
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 7
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 8
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン…
  • 9
    細胞を若返らせるカギが発見される...日本の研究チー…
  • 10
    メーガン妃が「菓子袋を詰め替える」衝撃映像が話題…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中