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今年の第4四半期米GDP予測、1.5%へ引き下げ=モルガンS

2025年03月10日(月)07時44分

 3月7日、米金融大手モルガン・スタンレーは、米国の2025年第4・四半期の国内総生産(GDP)予測を前回の前年同期比1.9%から1.5%へ引き下げた。米首都ワシントンで2月14日撮影(2025年 ロイター/Tierney L. Cross)

[7日 ロイター] - 米金融大手モルガン・スタンレーは7日、米国の2025年第4・四半期の国内総生産(GDP)予測を前回の前年同期比1.9%から1.5%へ引き下げた。トランプ大統領による輸入品への関税強化の影響がより大きくなるのに加え、労働市場の逼迫が続いていることでインフレ率を押し上げると説明している。

併せて26年のGDP予測も1.3%から1.2%へ下げた。

マイケル・T・ギャペン氏が率いるモルガン・スタンレーのエコノミスト陣は「以前は、関税の影響が主に26年の経済成長に重くのしかかると想定していたが、より早く、より幅広い関税の影響で今年の成長が減速するはずだ」との見方を示した。

一方、米金融大手ゴールドマン・サックスも25年第4・四半期のGDP予測を前回の2.2%から1.7%へ下方修正。今後1年間に景気後退が起こる確率を15%から20%へ引き上げた。

モルガン・スタンレーは、トランプ氏の関税政策がインフレを押し上げ、根強い物価上昇を抑えようとする米連邦準備理事会(FRB)への圧力が強まるだろうと指摘。FRBが25年に利下げするのは6月の25ベーシスポイント(bp)の1回だけになるとの予想を据え置いた。

ギャペン氏は、年内の利下げが3回近くになるとの市場予想を踏まえて「(利下げは)市場が予想しているよりずっと遅くなるだろう」とコメントした。

ロイター
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