カナダ、報復関税発動 トランプ氏は「相互関税に直面」と警告

カナダのトルドー首相は4日、トランプ米政権によるカナダ製品に対する関税措置の報復として、300億カナダドル相当の米国からの輸入品に対し25%の関税を発動した。写真は2019年12月、英ロンドンで撮影(2025年 ロイター/Kevin Lamarque)
[オタワ 4日 ロイター] - カナダのトルドー首相は4日、トランプ米政権が発動したカナダ製品に対する関税を「非常に愚かな行動」と非難し、報復措置として300億カナダドル相当の米国からの輸入品に対し25%の関税を発動した。
さらに必要に応じ、21日以内に1250億カナダドル相当の米製品に対し同率の関税を課す方針も表明した。
これに対し、トランプ大統領は自身のソーシャルメディアに「カナダが米国に報復関税を課せば、同率の相互関税が即時発動されると、誰か『トルドー・カナダ州知事』に説明して下さい」と投稿した。
トランプ政権は4日未明、メキシコとカナダからの輸入品に25%の新たな関税を課した。さらに中国製品への追加関税を2倍の20%に引き上げる措置を発動し、米国と主要貿易相手国3カ国との間で新たな貿易紛争に発展した。
トルドー首相は記者団に対し「こうした関税を課す正当性や必要性は全くない」と言明。世界貿易機関(WTO)や米・メキシコ・カナダ協定を通じ異議を唱えると強調した。
さらに、合成麻薬フェンタニルやその原料の米国への流入阻止に向けカナダが十分な対応策を講じていないというトランプ大統領の発言は「完全に不当で誤り」と反発した。
米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が1月末の社説で、トランプ大統領が「史上最も愚かな貿易戦争」を開始する恐れがあると指摘したことに言及し、「トランプ氏は非常に賢いが、これ(関税)は非常に愚かな行動と指摘されている」と述べた。
また、スポーツイベントで最近、米国歌斉唱時に観客からブーイングが出ていることに触れ、「われわれは米国民や米チーム、米選手にブーイングしているわけではない。われわれを傷つけるために策定された政策にブーイングしているのだ。カナダは戦い、勝利する」と述べた。
米国の関税発動を受け、カナダで最も人口の多いオンタリオおよびケベック2州では、酒類販売を管理する公社で米国産の酒類が販売店の店頭から撤去される。
カナダで最大の人口を抱えるオンタリオ州のフォード首相は、米国の関税が継続すれば、ニューヨーク、ミシガン、ミネソタ各州への電力輸出に25%の追加課税を課すと発表。また、米企業をオンタリオ州の調達契約から締め出し、米実業家イーロン・マスク氏率いるスペースXの衛星通信網「スターリンク」との契約を打ち切ると表明した。
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