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AWS、新技術の量子コンピューター用チップ公開 実用化期間短縮に期待

2025年02月28日(金)09時59分

 2月27日、米アマゾン・ドット・コムのクラウド部門AWSは、新たな技術を用いた量子コンピューター用チップ「オセロ」(写真)を公開した。2月26日、AWS提供(2025年 ロイター)

Stephen Nellis

[27日 ロイター] - 米アマゾン・ドット・コムのクラウド部門AWSは27日、新たな技術を用いた量子コンピューター用チップ「オセロ」を公開した。実用的な量子コンピューターの完成までの期間を最大5年短縮できると期待されている。

オセロは試作品で、量産化の具体的なめどはまだ立っていない。

ただオセロは、量子コンピューターの情報単位で制御困難かつエラーが発生しやすい量子ビット(キュービット)に関して、安定性のある論理的(ロジカル)量子ビット1個を作り出すのに必要とされる物理的な量子ビットの数を従来の約100万個から9個に減らすことができる。

これは有名な物理学者による量子力学の思考実験「シュレーディンガーの猫」に由来する「キャット量子ビット」を利用することで可能になるという。

AWS量子ハードウエア・ディレクターのオスカー・ペインター氏はロイターに「完全なスケールのコンピューターでエラーを是正するための物理的量子ビットの数を5分の1から10分1に減らせるはずで、非常なメリットになる」と語った。

ロイター
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