テスラ、米加州で監視員付き自動運転配車サービスの許可申請=報道
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米電気自動車(EV)大手のテスラが、米カリフォルニア州で監視要員が乗り込む自動運転の配車サービスを実施するために、同州公益事業委員会(CPUC)へ許可を申請したとブルームバーグが27日、報じた。写真は、同社の電気自動車。2022年6月、カリフォルニア州のビスタで撮影(2025年 ロイター/Mike Blake)
[27日 ロイター] - 米電気自動車(EV)大手のテスラが、米カリフォルニア州で監視要員が乗り込む自動運転の配車サービスを実施するために、同州公益事業委員会(CPUC)へ許可を申請したとブルームバーグが27日、報じた。同州で目指している有料のロボタクシー(無人タクシー)の展開に向けた一歩となる。
同社は既に、カリフォルニア州で監視要員が乗り込んだ自動運転車の試験をする許可を得ている。
一方、無人のロボタクシーの試験に必要となる同州の車両管理局(DMV)の許可は得ていない。テスラが監視要員の乗り込まない配車サービスを実施したり、顧客に料金を請求したりするためにも、カリフォルニア州のDMVとCPUCから追加の許可を得る必要がある。
テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は抱えているモデルが新味を失って需要が伸び悩んでいる中、ロボタクシーに軸足を移そうとしてきた。投資家らは、マスク氏がトランプ米大統領と緊密な関係にあることを生かし、ロボタクシーを展開するプロセスを簡略化できることを期待している。
テスラとCPUCは、ロイターのコメント要請に直ちには応じなかった。
マスク氏は昨年10月、テスラがカリフォルニア州サンフランシスコのベイエリアで、アプリを使って監視要員を乗せた自動運転車の配車を受けられるサービスを従業員向けに提供していると紹介していた。さらに、テスラがカリフォルニア州とテキサス州で一般向けのロボタクシーを2025年中に始めると語ったが、詳細は明らかにしなかった。
テスラは昨年10月、運転席にハンドルもペダルも取り付けていないロボタクシーの試作車「サイバーキャブ」を公開していた。