ユーロ圏中銀決済システムT2の障害、約7時間後に解消=ECB
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2月27日、 欧州中央銀行(ECB)はユーロ圏の中銀間の決済システム「ターゲット2(T2)」で発生した障害が解消されたと発表した。フランクフルトのECB本部で2023年3月撮影(2025年 ロイター/Heiko Becker)
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[ロンドン/フランクフルト 27日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)は27日、ユーロ圏の中銀間の決済システム「ターゲット2(T2)」で発生した障害が解消されたと発表した。
T2では毎日3兆ユーロ(3兆1200億ドル)を超える金融取引が決済されており、障害が起きれば銀行間の取引ができなくなる。
ECBによると障害発生から約7時間後の1800GMT(日本時間28日午前3時)ごろにT2は正常な機能を回復したが、この日が約定日だった全ての取引の決済が遅延したという。
これに先立ちECBはロイターに、障害の原因は「ハードウエアの欠陥」で、悪意のある行動や不正はなかったと説明した。
また「極めて重大な支払い」には緊急チャネルが利用可能だったとしている。
T2障害の影響で一時不具合が生じた証券決済システム「T2S」も問題が解決された。