エヌビディア強気見通し、マグニフィセント・セブン株高復活ならず
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米半導体大手エヌビディアが26日発表した楽観的な業績見通しは、人工知能(AI)ブームが終わっていないことを示唆したが、同社を含めた超大型7銘柄「マグニフィセント・セブン」の株価を再び押し上げる起爆剤にはならなかった。写真はエヌビディアのロゴ。1月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
Arsheeya Bajwa
[27日 ロイター] - 米半導体大手エヌビディアが26日発表した楽観的な業績見通しは、人工知能(AI)ブームが終わっていないことを示唆したが、同社を含めた超大型7銘柄「マグニフィセント・セブン」の株価を再び押し上げる起爆剤にはならなかった。
エヌビディアの第1・四半期(2-4月)売上高見通しは430億ドルを中心に上下2%の範囲と、LSEGがまとめたアナリスト予想平均の417億8000万ドルに比べて強気の内容だった。
ジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)は、新型半導体「ブラックウェル」に対する需要が驚くほど旺盛で、既に11-1月期の関連収入が110億ドル前後に達したと明らかにした。
スピア・インベストのイバンカ・デレフスカ最高投資責任者は、エヌビディアの各データはAIのエコシステム全体にとって非常に好ましいと指摘した。
しかし27日のニューヨーク株式市場では、エヌビディアのほかマイクロソフト、アマゾン・ドット・コムなども軒並み軟調に推移。昨年終盤にピークを付けた後、くすぶっていたマグニフィセント・セブンが、投資家が期待したような上昇が再開する展開は実現しなかった。
エヌビディアの11-1月期の売上高は393億3000万ドルで、確かにアナリスト予想を超えたが、予想からの上振れ幅は1年前に比べると大きく縮小している。
同社が見込む2-4月期の粗利益率も、ブラックウェルの増産に伴って前期の73.5%から71%に低下するという。
LSEGのデータによると、エヌビディアをカバーするアナリスト63人のうち投資判断を「強い買い」としているのは33人だった。