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NY外為市場=ドル急伸、加・メキシコ関税発動は予定通りとトランプ氏

2025年02月28日(金)06時48分

終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが急伸。1日としては過去2カ月超で最大の上昇率を記録する見通しとなった。2022年7月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)

[ニューヨーク 27日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが急伸。1日としては過去2カ月超で最大の上昇率を記録する見通しとなった。27日発表された米指標が成長鈍化の兆候を示唆したものの、トランプ米大統領の関税に関する発言が材料視された。

この日発表された米指標はいずれも弱含み。22日までの1週間の新規失業保険申請件数は予想以上に増加し、増加幅は5カ月ぶりの大幅なものとなったほか、米商務省経済分析局(BEA)が発表した2024年第4・四半期の実質国内総生産(GDP)改定値は年率換算で前期比2.3%増と、前四半期の3.1%増から減速した。

新規失業保険申請件数の発表を受け、ドルは一時上昇幅を縮小したものの、トランプ大統領がメキシコとカナダに対する25%の関税措置を予定通り3月4日に発動させると表明したことを受け、ドルは上げ足を速めた。

BNYの市場ストラテジスト主任のボブ・サベージ氏は、関税が世界経済にとって何を意味するか、誰が得をし誰が損をするのか混乱を招くと指摘。状況が明確になるまで「多くのノイズや不確実性が生じるだろう」と述べた。

主要通貨に対するドル指数は0.72%高の107.23。1日としては、昨年12月18日以来最大の上昇率となる見込み。

カナダドルは対米ドルで0.69%安の1米ドル=1.44カナダドル、メキシコペソは対ドルで0.12%安の1ドル=20.464ペソとなった。

ユーロは0.74%安の1.0405ドルと、1月2日以来の大幅下落となる見込みとなった。

ドル/円は0.52%高の149.85円となった。日銀の植田和男総裁は27日、南アフリカで行われた20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議後の記者会見で、トランプ政権が関税政策を含めてどういう政策を打ち出してくるか、それに対して他国がどう対応するか「まだ不確実なところが非常に多い」と述べた。

ポンドは0.51%安の1.2608ドルとなった。

暗号資産(仮想通貨)のビットコインは0.66%安の8万3896.18ドル。前日26日には一時、昨年11月11日以来の安値となる8万2156.99ドルまで下落した。

ドル/円 NY午後4時 149.69/149.7

0

始値 149.77

高値 150.17

安値 149.38

ユーロ/ドル NY午後4時 1.0405/1.040

6

始値 1.0475

高値 1.0489

安値 1.0401

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