独総合PMI、2月は9カ月ぶり高水準 製造業が3カ月連続改善
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2月2日、 S&Pグローバルがまとめた2月のドイツのHCOB総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は51.0で1月の50.5から上昇した。フランクフルトで2023年11月撮影(2025年 ロイター/Kai Pfaffenbach)
[ベルリン 21日 ロイター] - S&Pグローバルがまとめた2月のドイツのHCOB総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は51.0で1月の50.5から上昇した。サービス業が堅調を維持し、製造業の落ち込みが和らいだ。
総合PMIは9カ月ぶりの高水準で、ロイターがまとめたアナリスト予想(50.8)を上回った。
ハンブルグ商業銀行(HCOB)のチーフエコノミスト、サイラス・デラルビア氏は「経済は成長軌道に戻ったようだ。2カ月前からリセッションが和らいでいる」と述べた。
サービスPMIは52.2。1月の52.5から小幅低下し、アナリストの予想(52.5)を下回ったが好不況の分かれ目である50は上回った。
製造業PMIは依然縮小局面ながら45.0から46.1に改善し、アナリスト予想(45.5)を大幅に上回った。
デラルビア氏は製造業PMIが3カ月連続で改善したと指摘し、「製造業が全体の景況感を押し下げるとの懸念は今のところ現実のものとなっていない」と述べた。
ただ調査では、関税や地政学を巡る懸念を背景に企業の楽観的見方の後退が示された。