午後3時のドルは152円半ばで上値重い、米金利低下で売り先行
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2月14日、午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤からドル安/円高の152円半ばで取引されている。写真は米ドル紙幣。2022年7月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
Shinji Kitamura
[東京 14日 ロイター] -
午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤からドル安/円高の152円半ばで取引されている。米金利が消費者物価指数(CPI)発表前の水準へ低下する中、ドルも上値の重い展開が続いた。
ドルは午前の取引で一時152.45円まで下落した。CPI発表前の水準を下回り、12日以来の安値を更新した。米10年債利回りも4.50%付近と13日のCPI発表後につけた4.65%付近から低下し、ドル安地合いを強める形となった。
市場では、トランプ米大統領が相互関税の即時発動に動かなかったことが、米金利の低下やドル安につながったとの声が出ていた。
「準備期間の長さや対象範囲の大きさを考慮すると、相互関税計画は実施することではなく、交渉そのものを目的としている可能性がある」(ゴールドマンサックスのエコノミスト、アレック・フィリップス氏)といい、当面は交渉の動向が最大の焦点になるとの指摘が多くあがっている。
米当局は今後、貿易相手国が米製品に課す関税の調査を実施して対応を検討する。その期間は数週間から数カ月かかるとみられている。
ドルは日中、153円ちょうどまで値を戻す場面もあったが、午後には152円半ばへ反落した。外為どっとコム総合研究所調査部長の神田卓也氏は、米国の相互関税が「インフレを高めるとの見方がある一方、交渉で回避できる余地があり予想ほどインフレは高まらないとの見方もあって、ドル/円は行ったり来たりの状態だ」と話していた。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 152.61/152.62 1.0452/1.0453 159.50/159.56
午前9時現在 152.98/153.00 1.0461/1.0462 160.05/160.06
NY午後5時 152.79/152.81 1.0464/1.0465 159.89/159.91