米・ウクライナ、重要鉱物巡り協議継続 安保が焦点か
![](https://f.img-newsweekjapan.jp/headlines/images/world/2025/02/14/2025-02-14T192049Z_1_LYNXMPEL1D0TH_RTROPTP_3_SECURITY-MUNICH-VANCE-ZELENSKIY.jpg)
ウクライナのゼレンスキー大統領は14日、安全保障会議が開かれているドイツ南部のミュンヘンで米国のバンス副大統領と会談した。同日撮影(2025年 ロイター/Leah Millis)
[ミュンヘン/キーウ 14日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は14日、安全保障会議が開かれているドイツ南部のミュンヘンで米国のバンス副大統領と会談した。ゼレンスキー氏は会談後、ロシアとの戦争終結に一段の取り組みが必要になるとの考えを表明。ウクライナがトランプ米大統領の支持を得るための重要な要素となる重要鉱物を巡る協定についての発表はなかった。
戦争の早期終結を求めるトランプ米大統領は、米国の支援に対してウクライナからの「応分の見返り」を望んでいるとし、レアアース(希土類)などの提供についてウクライナと取引をする考えを表明。米国が12日にウクライナに提示した案を踏まえ、ウクライナはこの日、重要鉱物資源への投資を巡る協定案を米国に提出していた。
ゼレンスキー氏はバンス氏との会談後、協議は有意義だったとし、「さらに対話を重ね、一段の取り組みを行い、ロシアのプーチン大統領を止めるための計画を準備しなければならない」と指摘。「真の平和に向けて可能な限り迅速に行動する用意がある」と述べた。
その上で「われわれのチームは文書の作成作業を継続する」とXに投稿した。
ウクライナ代表団によると、重要鉱物を巡る協議で「一部の詳細」についてまだ詰める必要が残っている。具体的に何が懸案になっているのか現時点では不明だが、ウクライナは和平合意が成立した場合、ロシアの将来的な脅威に対する欧米の確実な安全保障を求めている。