ニュース速報
ワールド

米・ウクライナ、重要鉱物巡り協議継続 安保が焦点か

2025年02月15日(土)06時22分

ウクライナのゼレンスキー大統領は14日、安全保障会議が開かれているドイツ南部のミュンヘンで米国のバンス副大統領と会談した。同日撮影(2025年 ロイター/Leah Millis)

[ミュンヘン/キーウ 14日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は14日、安全保障会議が開かれているドイツ南部のミュンヘンで米国のバンス副大統領と会談した。ゼレンスキー氏は会談後、ロシアとの戦争終結に一段の取り組みが必要になるとの考えを表明。ウクライナがトランプ米大統領の支持を得るための重要な要素となる重要鉱物を巡る協定についての発表はなかった。

戦争の早期終結を求めるトランプ米大統領は、米国の支援に対してウクライナからの「応分の見返り」を望んでいるとし、レアアース(希土類)などの提供についてウクライナと取引をする考えを表明。米国が12日にウクライナに提示した案を踏まえ、ウクライナはこの日、重要鉱物資源への投資を巡る協定案を米国に提出していた。

ゼレンスキー氏はバンス氏との会談後、協議は有意義だったとし、「さらに対話を重ね、一段の取り組みを行い、ロシアのプーチン大統領を止めるための計画を準備しなければならない」と指摘。「真の平和に向けて可能な限り迅速に行動する用意がある」と述べた。 

その上で「われわれのチームは文書の作成作業を継続する」とXに投稿した。

ウクライナ代表団によると、重要鉱物を巡る協議で「一部の詳細」についてまだ詰める必要が残っている。具体的に何が懸案になっているのか現時点では不明だが、ウクライナは和平合意が成立した場合、ロシアの将来的な脅威に対する欧米の確実な安全保障を求めている。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

焦点:人材こそ資源、労働力輸出で経済活性化を狙うア

ワールド

米、4月2日めどに自動車関税 トランプ大統領表明

ビジネス

台湾TSMC、インテル工場運営を検討 米政権の要請

ワールド

アングル:カナダで農家保護制度の欠陥あらわ、取引業
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ガザ所有
特集:ガザ所有
2025年2月18日号(2/12発売)

和平実現のためトランプがぶち上げた驚愕の「リゾート化」計画が現実に?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ...犠牲者急増で、増援部隊が到着予定と発言
  • 2
    週に75分の「早歩き」で寿命は2年延びる...スーパーエイジャーが実践する「長寿体質」の習慣
  • 3
    墜落して爆発、巨大な炎と黒煙が立ち上る衝撃シーン...ロシア攻撃機「Su-25」の最期を捉えた映像をウクライナ軍が公開
  • 4
    世界中の90%以上を生産...「半導体の盾」TSMCは台湾…
  • 5
    イスラム×パンク──社会派コメディ『絶叫パンクス レ…
  • 6
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
  • 7
    鳥類進化の長年の論争に決着? 現生鳥類の最古の頭骨…
  • 8
    駆逐艦から高出力レーザー兵器「ヘリオス」発射...ド…
  • 9
    「精緻で美しい奇跡」ノーベル賞作家ハン・ガン『別…
  • 10
    便秘が「大腸がんリスク」であるとは、実は証明され…
  • 1
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だった...スーパーエイジャーに学ぶ「長寿体質」
  • 2
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 3
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ...犠牲者急増で、増援部隊が到着予定と発言
  • 4
    研究者も驚いた「親のえこひいき」最新研究 兄弟姉…
  • 5
    メーガン妃の最新インスタグラム動画がアメリカで大…
  • 6
    2025年2月12日は獅子座の満月「スノームーン」...観…
  • 7
    iPhoneで初めてポルノアプリが利用可能に...アップル…
  • 8
    【徹底解説】米国際開発庁(USAID)とは? 設立背景…
  • 9
    Netflixが真面目に宣伝さえすれば...世界一の名作ド…
  • 10
    極めて珍しい「黒いオオカミ」をカメラが捉える...ポ…
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 4
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 5
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
  • 6
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 7
    失礼すぎる!「1人ディズニー」を楽しむ男性に、女性…
  • 8
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果…
  • 9
    戦場に「杖をつく兵士」を送り込むロシア軍...負傷兵…
  • 10
    「DeepSeekショック」の株価大暴落が回避された理由
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中