フィリピン中銀の金利据え置き、不確実性に対するヘッジ=総裁
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2月14日、フィリピン中央銀行のレモロナ総裁は、CNBCとのインタビューに応じ、中銀が前日、予想外に政策金利を据え置いたことについて、世界的な不確実性に対するヘッジだったと述べた。写真はフィリピン中央銀行のロゴ。2016年4月、マニラで撮影(2025年 ロイター/Romeo Ranoco)
[マニラ 14日 ロイター] - フィリピン中央銀行のレモロナ総裁は14日、CNBCとのインタビューに応じ、中銀が前日、予想外に政策金利を据え置いたことについて、世界的な不確実性に対するヘッジだったと述べた。
中銀は前日、海外の貿易政策を巡る不確実性を理由に政策金利を据え置いたが、年内に少なくとも50ベーシスポイント(bp)の利下げを実施する可能性が残されているとの見解を示した。
総裁はCNBCに対し、政策転換を迫られる状況に追い込まれたくないと発言。
「今後何が起きるのかという不確実性が一因だ。このため、分析を深める時間がさらに必要だと判断した」とし「政策転換を迫られる状況に追い込まれないようにヘッジしている。金融緩和の軌道を維持したい」と述べた。
総裁はワン・ニュースTVとの別のインタビューで、緩和した後でUターンするよりも、今一時停止する方が「市場への混乱が少ない」とし「複雑な決断だった」と述べた。
また、米国の貿易政策の転換がフィリピン経済に与える直接的な影響は「かなり緩やか」だとみられるが、世界経済の混乱による「間接的な波及効果」の方を懸念していると発言した。