ニュース速報
ビジネス

米中古住宅販売、24年12月は2.2%増の424万戸 10カ月ぶり高水準

2025年01月25日(土)05時49分

全米リアルター協会(NAR)が24日に発表した2024年12月の米中古住宅販売戸数(季節調整済み)は年率換算で前月比2.2%増の424万戸と、24年2月以来、10カ月ぶりの高水準となった。写真は2016年5月、米ニューヨーク州ガーデンシティで撮影(2025年 ロイター/Shannon Stapleton)

[ワシントン 24日 ロイター] - 全米リアルター協会(NAR)が24日に発表した2024年12月の米中古住宅販売戸数(季節調整済み)は年率換算で前月比2.2%増の424万戸と、24年2月以来、10カ月ぶりの高水準となった。ロイターがまとめた市場予想は419万戸。前年同月比は9.3%増と、21年6月以来の高い伸びだった。

ただ、住宅ローン金利と住宅価格の高止まりで、さらなる上昇の余地は限られるとみられる。

シティグループのエコノミスト、アリス・チェン氏は「住宅ローン金利が7%近くにあり、住宅購入意欲が全般的に弱いことから、既存住宅販売の好調が持続する可能性は低い。短期的には住宅需要がさらに大きく上昇するとは予想していない」と指摘した。

24年通年での販売戸数は406万戸と、1995年以来の低水準となった。

NARのチーフエコノミスト、ローレンス・ユン氏は「住宅ローン金利の上昇にもかかわらず、24年終盤数カ月の住宅販売は堅調に回復した」と述べ、「雇用や賃金の増加、豊富な在庫が市場を後押ししている」と説明した。

24年12月末時点の中古住宅在庫は前月比13.5%減の115万戸。前年同月比は16.2%増だった。

24年12月の中古住宅の中央値価格は前年同月比6.0%上昇し、40万4400ドル。24年通年では40万7500ドルと、集計開始後で最高となった。

24年12月の販売ペースに基づく在庫の消化期間は3.3カ月。前年同月は3.1カ月だった。健全な需給バランスは4─7カ月とされている。住宅が市場に出ていた期間は35日。前年同月は29日だった。

初めての住宅購入者の割合は31%。前年同月は29%だった。24年通年では24%と過去最低だった。

24年12月の現金のみによる販売の割合は28%で、前年同月の29%から低下。投げ売り物件などは2%で、前年同月と同水準だった。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

アングル:戦争終結ならウクライナ人労働者大量帰国も

ビジネス

米国株式市場=反落、来週のFOMCや主要指標に警戒

ワールド

米中外相が電話会談、両国関係や台湾巡り協議 新政権

ビジネス

NY外為市場=ドル、週間で1年超ぶり大幅安、トラン
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプの頭の中
特集:トランプの頭の中
2025年1月28日号(1/21発売)

いよいよ始まる第2次トランプ政権。再任大統領の行動原理と世界観を知る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のアドバイス【最新研究・続報】
  • 2
    日鉄「逆転勝利」のチャンスはここにあり――アメリカ人の過半数はUSスチール問題を「全く知らない」
  • 3
    煩雑で高額で遅延だらけのイギリス列車に見切り...鉄道網が次々と「再国有化」されている
  • 4
    いま金の価格が上がり続ける不思議
  • 5
    電気ショックの餌食に...作戦拒否のロシア兵をテーザ…
  • 6
    早くも困難に直面...トランプ新大統領が就任初日に果…
  • 7
    軍艦島の「炭鉱夫は家賃ゼロで給与は約4倍」 それでも…
  • 8
    戦場に「杖をつく兵士」を送り込むロシア軍...負傷兵…
  • 9
    「ホームレスになることが夢だった」日本人男性が、…
  • 10
    ロシア軍高官の車を、ウクライナ自爆ドローンが急襲.…
  • 1
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のアドバイス【最新研究・続報】
  • 2
    失礼すぎる!「1人ディズニー」を楽しむ男性に、女性客が「気味が悪い」...男性の反撃に「完璧な対処」の声
  • 3
    戦場に「杖をつく兵士」を送り込むロシア軍...負傷兵を「いとも簡単に」爆撃する残虐映像をウクライナが公開
  • 4
    日鉄「逆転勝利」のチャンスはここにあり――アメリカ…
  • 5
    「拷問に近いことも...」獲得賞金は10億円、最も稼い…
  • 6
    煩雑で高額で遅延だらけのイギリス列車に見切り...鉄…
  • 7
    被害の全容が見通せない、LAの山火事...見渡す限りの…
  • 8
    いま金の価格が上がり続ける不思議
  • 9
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べて…
  • 10
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のアドバイス【最新研究・続報】
  • 3
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 4
    夜空を切り裂いた「爆発の閃光」...「ロシア北方艦隊…
  • 5
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 6
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 7
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
  • 8
    中国でインフルエンザ様の未知のウイルス「HMPV」流…
  • 9
    地下鉄で火をつけられた女性を、焼け死ぬまで「誰も…
  • 10
    失礼すぎる!「1人ディズニー」を楽しむ男性に、女性…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中