ニュース速報
ビジネス

NY外為市場=ドル、週間で1年超ぶり大幅安、トランプ関税巡る懸念後退

2025年01月25日(土)07時12分

ニューヨーク外為市場ではドルが下落。2022年7月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)

[ニューヨーク 24日 ロイター] - ニューヨーク外為市場ではドルが下落。トランプ米大統領が警告してきている関税について、懸念されていたほど大規模でも広範囲でもない可能性があるという見方が強まっている。

終盤の取引で、主要通貨に対するドル指数は0.67%安の107.45。週間では1.79%下落し、2023年11月以来1年超ぶりの大幅安となる見通し。

人民元は1ドル=7.2363元と、8週間ぶりの高値を付けた。

トランプ大統領が中国の習近平国家主席との先週の電話会談について、友好的だったとし、中国との貿易合意は可能と述べたことが材料視された。

来週28─29日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)では、金利据え置きが予想されているものの、3月利下げの可能性が示唆されるか注目される。

トランプ氏は23日、世界経済フォーラム(WEF)の年次総会(ダボス会議)での演説で「金利の即時引き下げ」を要求した。

24日に発表された米指標では、1月の米総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は52.4に低下し、9カ月ぶりの低水準となった。1月のミシガン大消費者信頼感指数の確報値は71.1と、6カ月ぶりに低下した。

ユーロ/ドルは0.76%高の1.0494ドル。週間では2.18%高と、23年7月以来の大幅な伸びとなる勢い。

1月のユーロ圏HCOB総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は50.2に上昇し、好不況の分かれ目となる50を小幅に上回った。

ドル/円は0.11%安の155.88円。    

日銀は23―24日に開いた金融政策決定会合で、政策金利である無担保コール翌日物金利の誘導目標を0.5%に引き上げることを賛成多数で決めた。利上げは昨年7月以来半年ぶりで、政策金利は2008年10月以来の高水準となった。

暗号資産(仮想通貨)ビットコインは2.94%高の10万6159.29ドル。

トランプ氏は23日、暗号資産に関する規制提案や国家備蓄の検討などを担う作業部会を設置する大統領令に署名した。

ドル/円 NY終値 155.98/156.0

3

始値 156.10

高値 156.57

安値 155.52

ユーロ/ドル NY終値 1.0493/1.049

5

始値 1.0486

高値 1.0521

安値 1.0464

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

米・イスラエル、ガザ住民受け入れ巡りアフリカ3カ国

ビジネス

三菱UFJ銀、ジャックスの持ち株比率4割に 約39

ビジネス

アングル:「官僚主義」が阻む景気回復、ドイツ企業が

ワールド

中国・イラン・ロシア、北京で次官級会合 イラン核問
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:日本人が知らない 世界の考古学ニュース33
特集:日本人が知らない 世界の考古学ニュース33
2025年3月18日号(3/11発売)

3Dマッピング、レーダー探査......新しい技術が人類の深部を見せてくれる時代が来た

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦している市場」とは
  • 2
    「若者は使えない」「社会人はムリ」...アメリカでZ世代の採用を見送る会社が続出する理由
  • 3
    【クイズ】世界で1番「石油」の消費量が多い国はどこ?
  • 4
    【クイズ】ウランよりも安全...次世代原子炉に期待の…
  • 5
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は…
  • 6
    白米のほうが玄米よりも健康的だった...「毒素」と「…
  • 7
    SF映画みたいだけど「大迷惑」...スペースXの宇宙船…
  • 8
    「紀元60年頃の夫婦の暮らし」すらありありと...最新…
  • 9
    113年間、科学者とネコ好きを悩ませた「茶トラ猫の謎…
  • 10
    うなり声をあげ、牙をむいて威嚇する犬...その「相手…
  • 1
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやステータスではなく「負債」?
  • 2
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦している市場」とは
  • 3
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は中国、2位はメキシコ、意外な3位は?
  • 4
    メーガン妃が「菓子袋を詰め替える」衝撃映像が話題…
  • 5
    白米のほうが玄米よりも健康的だった...「毒素」と「…
  • 6
    うなり声をあげ、牙をむいて威嚇する犬...その「相手…
  • 7
    「これがロシア人への復讐だ...」ウクライナ軍がHIMA…
  • 8
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」…
  • 9
    【クイズ】ウランよりも安全...次世代原子炉に期待の…
  • 10
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアで…
  • 1
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」ワケ
  • 2
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 3
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 4
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 5
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 6
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 7
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 8
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は…
  • 9
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン…
  • 10
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中