NY外為市場=ドル、週間で1年超ぶり大幅安、トランプ関税巡る懸念後退
ニューヨーク外為市場ではドルが下落。2022年7月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
[ニューヨーク 24日 ロイター] - ニューヨーク外為市場ではドルが下落。トランプ米大統領が警告してきている関税について、懸念されていたほど大規模でも広範囲でもない可能性があるという見方が強まっている。
終盤の取引で、主要通貨に対するドル指数は0.67%安の107.45。週間では1.79%下落し、2023年11月以来1年超ぶりの大幅安となる見通し。
人民元は1ドル=7.2363元と、8週間ぶりの高値を付けた。
トランプ大統領が中国の習近平国家主席との先週の電話会談について、友好的だったとし、中国との貿易合意は可能と述べたことが材料視された。
来週28─29日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)では、金利据え置きが予想されているものの、3月利下げの可能性が示唆されるか注目される。
トランプ氏は23日、世界経済フォーラム(WEF)の年次総会(ダボス会議)での演説で「金利の即時引き下げ」を要求した。
24日に発表された米指標では、1月の米総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は52.4に低下し、9カ月ぶりの低水準となった。1月のミシガン大消費者信頼感指数の確報値は71.1と、6カ月ぶりに低下した。
ユーロ/ドルは0.76%高の1.0494ドル。週間では2.18%高と、23年7月以来の大幅な伸びとなる勢い。
1月のユーロ圏HCOB総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は50.2に上昇し、好不況の分かれ目となる50を小幅に上回った。
ドル/円は0.11%安の155.88円。
日銀は23―24日に開いた金融政策決定会合で、政策金利である無担保コール翌日物金利の誘導目標を0.5%に引き上げることを賛成多数で決めた。利上げは昨年7月以来半年ぶりで、政策金利は2008年10月以来の高水準となった。
暗号資産(仮想通貨)ビットコインは2.94%高の10万6159.29ドル。
トランプ氏は23日、暗号資産に関する規制提案や国家備蓄の検討などを担う作業部会を設置する大統領令に署名した。
ドル/円 NY終値 155.98/156.0
3
始値 156.10
高値 156.57
安値 155.52
ユーロ/ドル NY終値 1.0493/1.049
5
始値 1.0486
高値 1.0521
安値 1.0464