少数与党の状況、幅広い共感得られる政策が可能=赤沢再生相
1月24日、赤沢亮正経済再生相は経済演説で、今月出席した世界経済フォーラムの年次総会(ダボス会議)で「少数与党の状況では、むしろ、幅広い国民の納得と共感が得られる政策を導きだすことができる」と主張したと述べた。首相官邸で昨年10月撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)
Yoshifumi Takemoto
[東京 24日 ロイター] - 赤沢亮正経済再生相は24日の経済演説で、今月出席した世界経済フォーラムの年次総会(ダボス会議)で「少数与党の状況では、むしろ、幅広い国民の納得と共感が得られる政策を導きだすことができる」と主張したと述べた。
また「物価高が継続する中で、消費は力強い回復には至っていない」と指摘。日本経済は「コストカット型経済から賃上げと投資がけん引する成長型経済に移行できるかの分岐点にある」と述べた。
2025年度のプライマリーバランスは黒字化しないものの、「骨太方針2025年において、早期のプライマリーバランス黒字化実現を含め、財政健全化への取り組みを示す」と語った。
最低賃金の引き上げを後押しし「2020年代に全国平均1500円という高い目標の達成に向け、たゆまぬ努力を継続する」と強調した。「世界の半導体市場をけん引できるよう、ラピダスをはじめ、未来に挑戦する半導体産業を強力に支援する」とも述べた。