BYD、日本で年内にもPHV発売、26年以降にEVトラック投入
1月24日、中国の比亜迪(BYD)は、プラグインハイブリッド車(PHV)を早ければ2025年末にも日本に初投入すると発表した。パリオートショーで昨年10月撮影(2025年 ロイター/Benoit Tessier)
Maki Shiraki
[東京 24日 ロイター] - 中国の電気自動車(EV)大手、比亜迪(BYD)は24日、プラグインハイブリッド車(PHV)を早ければ2025年末にも日本に初投入すると発表した。世界の中で日本は特にEVの成長が鈍化しており、PHVとEVを両方展開し、販売のてこ入れを図る。
同時に日本でEVトラックを26年以降に初投入することや、日本向けに開発した中型EVバスを25年中に納車することも発表。EVバスは中型の導入で大型から小型まで揃うことになり、30年に計4000台の販売を計画する。
BYDジャパンの劉学亮社長は会見で、日本の消費者はEVの航続距離や充電設備に「不安を抱いている」と指摘。その不安を払拭できるPHVも投入することで日本市場を開拓するといい、「毎年、新しい車種を提供したい」と述べた。
BYDの24年の乗用車販売は前年比58%増の2223台だったが、国内で最も売れたEVである日産自動車の軽自動車「サクラ」(2万2926台)には大きく引き離されている。
日本国内で乗用車販売を担うBYDオートジャパンの東福寺厚樹社長は「27年ごろまでにEVとPHV合わせて7─8モデルの体制を構築したい」と語った。
PHVの販売を巡っては、東福寺社長が昨年6月、ロイターとの単独インタビューで、早ければ25年にも投入する可能性を示唆していた。
劉社長はまた、「日本でのビジネスのスタートの原点はバスだった」といい、「日本は地方に必要なモビリティー(交通手段)が実に少ない」などと話し、バス投入を強化する考えを示した。