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米リンクトインを集団訴訟で提訴、個人情報をAI開発に無断提供

2025年01月23日(木)10時15分

 1月22日、米マイクロソフト傘下のビジネス向け交流サイト(SNS)リンクトインの複数顧客が、無断でプライベートな電子メールの一部が複数の第三者に生成人工知能(AI)モデル訓練のために開示されたのは違法として、損害賠償を求めて西部カリフォルニア州サンノゼの連邦地裁に提訴した。写真は、携帯電話に表示される同社アプリのロゴ。2021年10月、北京で撮影(2025年 ロイター/Florence Lo)

Jonathan Stempel

[22日 ロイター] - 米マイクロソフト傘下のビジネス向け交流サイト(SNS)リンクトインの複数顧客が22日、無断でプライベートな電子メールの一部が複数の第三者に生成人工知能(AI)モデル訓練のために開示されたのは違法として、損害賠償を求めて西部カリフォルニア州サンノゼの連邦地裁に提訴した。

提訴したのは、リンクトインの有料プラン「プレミアム」顧客。利用者数百万人を代表する形を取った。個人情報の無断開示は契約違反であり、同州の不正競争防止法にも違反しているとして不特定の損害賠償を請求。また、連邦保存通信法違反による1人当たり1000ドルの賠償も求めた。

訴えによると、紹介や連絡情報なしでリンクトインのメンバーにプライベートに連絡できる機能「InMail(インメール)」でメールを送受信した顧客が被害に遭った。昨年9月18日以前にAI訓練のため第三者に個人情報が開示されたケースが訴訟の対象。

また、同社は昨年8月、プライバシー設定を目立たない方法で導入し、ユーザーが個人データの共有を有効または無効にできるようにした。その後9月18日に目立たないようにプライバシーポリシーを更新し、AIモデル訓練に活用可能と挙げていたという。

同社は声明で「根拠のない虚偽の主張だ」と争う方針を表明した。

ロイター
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