J&J、第4四半期は売上高と利益が予想上回る 抗がん剤販売好調
1月22日、米医薬品・健康関連用品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)が22日発表した第4・四半期決算は、売上高が前年同期比5.3%増の225億2000万ドルとなり、LSEGがまとめたアナリスト予想平均の224億2000万ドルを上回った。写真は同社ロゴのバナー。2023年12月、ニューヨーク証取前で撮影(2025年 ロイター/Brendan McDermid)
Patrick Wingrove Bhanvi Satija
[22日 ロイター] - 米医薬品・健康関連用品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)が22日発表した第4・四半期決算は、売上高が前年同期比5.3%増の225億2000万ドルとなり、LSEGがまとめたアナリスト予想平均の224億2000万ドルを上回った。
調整後1株利益は2.04ドル(医療機器メーカー、Vウェーブ買収に関連する0.22ドルの費用を含む)で、前年同期を11%近く下回ったが、アナリスト予想の2.01ドルは超えた。抗がん剤の販売好調が業績を押し上げた。
第4・四半期の抗がん剤の総売上高は前年同期比19%増えた。多発性骨髄腫治療薬「ダルザレックス」の売上高が同20.9%増の30億ドル余りに上ってけん引した。
同薬の年間売上高は116億7000万ドルとなり、同社で最も売れた医薬品となった。アナリスト予想は111億1000万ドル。
2025年の売上高は909億─917億ドルを見込んでおり、神経系治療薬メーカーのイントラセルラー買収と、為替変動による1株当たり0.25ドルの影響を除いた1株利益は10.75─10.95ドルとの見通しを示した。アナリストは売上高を909億8000万ドル、1株利益は10.56ドルと予想している。J&Jは先週、イントラセルラーを146億ドルで買収すると発表した。
少なくとも投資家3人が、ドル高による0.25ドルの打撃は予想以上だったと述べ、午前中の取引で株価は一時約4%下落し、1.94%安で引けた。
J&Jは昨年、心臓機器メーカー、ショックウェーブ・メディカルを131億ドルで買収。ショックウェーブの第4・四半期売上高は2億5800万ドル、年間売上高は5億6400万ドルだった。
主力製品のクローン病治療薬「ステラーラ」の第4・四半期の売上高は14.7%減の23億5000万ドルとなったが、アナリスト予想(22億5000万ドル)を上回った。年間売上高は103億6000万ドルで、24年の医薬品売上高合計(569億6000万ドル)の18%強を占めた。ただ、アナリスト予想の105億9000万ドルには届かなかった。