ニュース速報
ビジネス

NY外為市場=ドル上昇、堅調な米指標は利下げペース鈍化を示唆

2025年01月08日(水)06時10分

ニューヨーク外為市場ではドルが上昇した。2013年2月撮影(2025年 ロイター/Shohei Miyano)

[ニューヨーク 7日 ロイター] - ニューヨーク外為市場ではドルが上昇した。7日発表された米指標は堅調な内容となり、連邦準備理事会(FRB)が利下げペースを鈍化させる公算が大きいことを示した。

11月の米雇用動態調査(JOLTS)は、求人件数が25万9000件増の809万8000件と、市場予想の770万件を上回った。

米供給管理協会(ISM)が発表した12月のISM非製造業総合指数は54.1に上昇し、市場予想の53.3を上回った。需要の増加を背景に、投入価格指数は2023年2月以来約2年ぶりの高水準となった。

ローゼンバーグ・リサーチのデイブ・ローゼンバーグ創設者兼社長は顧客向けメモで、ISMについて「年内に1回強の米利下げを想定するのに十分な内容」とし、利下げ時期予想は「6月から7月に後ずれしただろう」と述べた。

LSEGによると、米指標を受け、市場は1月の利下げ見送りの可能性を95%織り込んだ。また、市場が見込む25年の利下げ幅見通しは37ベーシスポイント(bp)となっている。

ドル/円は米指標を受け、約6カ月ぶり高値を付けた。終盤の取引では0.2%高の157.875円で推移した。

主要通貨に対するドル指数は0.2%高の108.55。オーバーナイト取引では一時107.74と、昨年12月30日以来の安値に沈んだ。

ユーロ/ドルは0.4%安の1.0532ドル。

12月のユーロ圏消費者物価指数(EU基準=HICP)速報値が前年比2.4%上昇と、前月の2.2%から加速したことを受け、ユーロは一時上昇する場面もあった。

暗号資産(仮想通貨)のビットコインは3週間ぶり高値を付けた後下げに転じ、終盤は5%超安の9万6322.43ドル。

ドル/円 NY午後4時 157.85/157.8

9

始値 157.71

高値 158.42

安値 157.54

ユーロ/ドル NY午後4時 1.0344/1.034

5

始値 1.0413

高値 1.0416

安値 1.0344

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

米卸売在庫、11月は0.2%減 速報値と変わらず

ビジネス

米新規失業保険申請は1万件減の20.1万件、11カ

ワールド

中国マネー、香港の投資ファンドに殺到 高金利の米国

ワールド

米オープンAIのアルトマンCEO、妹への性虐待疑惑
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:中国の宇宙軍拡
特集:中国の宇宙軍拡
2025年1月14日号(1/ 7発売)

軍事・民間で宇宙覇権を狙う習近平政権。その静かな第一歩が南米チリから始まった

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵の遺族を待つ運命とは? 手当を受け取るには「秘密保持」が絶対
  • 2
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分からなくなったペットの姿にネット爆笑【2024年の衝撃記事 5選】
  • 3
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるようになる!筋トレよりもずっと効果的な「たった30秒の体操」
  • 4
    中国でインフルエンザ様の未知のウイルス「HMPV」流…
  • 5
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──…
  • 6
    マクドナルド「多様性目標」を縮小へ...最高裁判決の…
  • 7
    仮想通貨が「人類の繁栄と自由のカギ」だというペテ…
  • 8
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 9
    真の敵は中国──帝政ロシアの過ちに学ばない愚かさ
  • 10
    日本の「人口減少」に海外注目...米誌が指摘した「深…
  • 1
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵の遺族を待つ運命とは? 手当を受け取るには「秘密保持」が絶対
  • 2
    中国でインフルエンザ様の未知のウイルス「HMPV」流行の懸念
  • 3
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分からなくなったペットの姿にネット爆笑【2024年の衝撃記事 5選】
  • 4
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 5
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──…
  • 6
    早稲田の卒業生はなぜ母校が「難関校」になることを…
  • 7
    ザポリージャ州の「ロシア軍司令部」にHIMARS攻撃...…
  • 8
    青学大・原監督と予選落ち大学の選手たちが見せた奇跡…
  • 9
    「日本製鉄のUSスチール買収は脱炭素に逆行」買収阻…
  • 10
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 1
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 2
    夜空を切り裂いた「爆発の閃光」...「ロシア北方艦隊」の基地で発生した大爆発を捉えた映像にSNSでは憶測も
  • 3
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が明らかにした現実
  • 4
    ロシア兵「そそくさとシリア脱出」...ロシアのプレゼ…
  • 5
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──…
  • 6
    TBS日曜劇場が描かなかった坑夫生活...東京ドーム1.3…
  • 7
    半年で約486万人の旅人「遊女の数は1000人」にも達し…
  • 8
    「腹の底から笑った!」ママの「アダルト」なクリス…
  • 9
    ミサイル落下、大爆発の衝撃シーン...ロシアの自走式…
  • 10
    コーヒーを飲むと腸内細菌が育つ...なにを飲み食いす…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中