トヨタ11月世界販売1.7%増で最高、中国回復 世界生産は10カ月連続減
トヨタ自動車が25日発表したトヨタ単体(高級車ブランド「レクサス」を含む)の2024年11月の世界販売は前年同月比1.7%増の92万0569台だった。写真はトヨタのロゴ。2010年撮影。(2024年 ロイター/Yuriko Nakao)
Maki Shiraki
[東京 25日 ロイター] - トヨタ自動車が25日発表したトヨタ単体(高級車ブランド「レクサス」を含む)の2024年11月の世界販売は前年同月比1.7%増の92万0569台だった。2カ月連続で前年を上回り、11月として過去最高となった。低迷が続いていた中国のほか、北米での販売がプラスに転じた。
一方、世界生産は同6.2%減の86万9230台となり、10カ月連続で前年を割り込んだ。
海外販売は3.2%増の79万0108台と2カ月連続で前年を上回り、11月として過去最高だった。
中国は7.0%伸びた。引き続き価格競争は激化しているが、ハイブリッド車(HV)の「グランビア」や「シエナ」、電気自動車(EV)の「bZ3」が好調。政府が支給する新車買い替えの補助金と連動した販売促進策が奏功した。
北米での販売も4.1%増となった。大型セール「ブラックフライデー」で販売店への客足が好調だった。
一方、世界生産のうち、海外は4.6%減の58万3469台と9カ月連続で前年を下回った。中国は1.6%減、北米は0.8%減だった。北米はエアバッグ問題に伴うリコール(回収・無償修理)で6月半ばから停止していたスポーツ多目的車(SUV)2車種の生産を10月21日に再開し、回復傾向にある。
日本では販売が6.6%減、生産が9.3%減でいずれも2カ月ぶりに前年を下回った。半導体不足の緩和で高水準だった前年の反動が出た。設備の確認作業のため、11月に一時的に、子会社トヨタ車体の富士松工場(愛知県刈谷市)と吉原工場(愛知県豊田市)で計4つの生産ラインの稼働を停止した影響もあった。これらのラインでは、ミニバンの「アルファード」や大型SUV[ランドクルーザー」などを生産している。
HVやEVなどの電動車の世界販売は27.4%増の43万8261台だった。HVは国内で10.6%増、海外では28.6%伸びた。
ダイハツ工業と日野自動車を含むグループ全体での世界販売は0.2%減の98万4348台で2カ月ぶりに前年を下回り、世界生産も9.4%減の96万6921台となり、4カ月連続で前年を割り込んだ。
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