午前の日経平均は小反発、63円高 半導体株の一角が押し上げ
12月16日、午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比63円11銭高の3万9533円55銭と小幅に反発した。写真は2022年12月、都内の株価ボードで撮影(2024年 ロイター/Issei Kato)
[東京 16日 ロイター] - 午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比63円11銭高の3万9533円55銭と小幅に反発した。前週末の米国株式市場でハイテク株が上昇した流れを引き継ぎ、東京市場では指数寄与度の高い半導体関連株などが日経平均を押し上げた。一方、東証株価指数(TOPIX)は小幅に続落した。
日経平均は80円高で寄り付いた後、狭いレンジ内でのもみ合いが継続し、一時、マイナス圏に転落した。外為市場ではドル高/円安が進行したが、押し上げ効果は主力株の一角にとどまった。前場の日経平均の値幅は上下179円だった。
今週は17―18日に米連邦公開市場委員会(FOMC)、18―19日に日銀の金融政策決定会合が開かれる。市場では「積極的にはポジションを動かしにくいタイミングで、イベント前までは膠着感の強い相場が続くだろう」(大和証券の柴田光浩シニアストラテジスト)との声が聞かれた。
主力株では、東京エレクトロン、アドバンテストのほか、ソシオネクストが9%超高、ディスコ、レゾナック・ホールディングスが2.50%超高となるなど、半導体関連株がしっかりだった。13日の米国市場で米半導体大手ブロードコムが21%急騰し、手掛かりとなった。
TOPIXは0.04%安の2745.46ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は1兆7144億4100万円だった。東証33業種では、繊維、ゴム製品、金属など16業種が値上がり、石油・石炭製品、陸運、空運など17業種が値下がりした。
そのほか主力株では、古河電気工業、パナソニック ホールディングス、フジクラがしっかり、ヤマトホールディングス、小田急電鉄、サイバーエージェントは2─3%超安でさえなかった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが821銘柄(49%)、値下がりは746銘柄(45%)、変わらずは77銘柄(4%)だった。
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