ニュース速報
ビジネス

独ポルシェSE、VW株で最大210億ドルの減損処理も

2024年12月16日(月)11時58分

ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の持ち株会社であるポルシェSEは13日、保有するVW株について、最大200億ユーロ(210億ドル)の減損損失を計上する可能性があると警告した。写真はオスナブリュックで10月撮影(2024年 ロイター/Teresa Kroeger)

Victoria Waldersee

[ベルリン 13日 ロイター] - ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の持ち株会社であるポルシェSEは13日、保有するVW株について、最大200億ユーロ(210億ドル)の減損損失を計上する可能性があると警告した。VWの経営問題がいかに投資家の信頼を揺るがしているかが浮き彫りになった。

VWはコスト高、アジア勢との厳しい競争、工場閉鎖と賃金カットを巡る労組との長期にわたる対立といった問題への対応に苦慮している。

VWの株式の31.9%と議決権の53.3%を保有するポルシェSEは、VW株について70億─200億ユーロの減損処理を見込んでいると発表した。

ポルシェSEはまた、高級スポーツカーメーカー、ポルシェAG株式の12.5%についても10億─20億ユーロの減損処理を想定していると明らかにした。

2024年のグループの最終損益は、従来予想の24億─44億ユーロの黒字を撤回して、「大幅なマイナス」になるとの見通しを示した。今期の配当は支払うとしている。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

韓国憲法裁、尹大統領弾劾巡る初回審理を27日に実施

ワールド

シリアに工業規模の麻薬密造施設、アサド政権崩壊で実

ビジネス

米ULA、ロケット「バルカン」改良版開発を計画 ス

ビジネス

中国主要経済指標、11月は生産増ペース加速 消費は
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:韓国 戒厳令の夜
特集:韓国 戒厳令の夜
2024年12月17日号(12/10発売)

世界を驚かせた「暮令朝改」クーデター。尹錫悦大統領は何を間違えたのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    コーヒーを飲むと腸内細菌が育つ...なにを飲み食いするかで「健康改善できる可能性」の研究
  • 2
    ウクライナ「ATACMS」攻撃を受けたロシア国内の航空施設...「内部映像」が示すミサイルの威力
  • 3
    女性クリエイター「1日に100人と寝る」チャレンジが物議...事後の悲しい姿に、「一種の自傷行為」の声
  • 4
    メーガン妃は「ブランドのバッグを喜んで受け取る人…
  • 5
    SNSで話題の「恐怖映像」に「心臓とまりそう!」の声…
  • 6
    電池交換も充電も不要に? ダイヤモンドが拓く「数千…
  • 7
    「どんなゲームよりも熾烈」...ロシアの火炎放射器「…
  • 8
    ミサイル落下、大爆発の衝撃シーン...ロシアの自走式…
  • 9
    「オメガ3脂肪酸」と「葉物野菜」で腸内環境を改善..…
  • 10
    爆発と炎上、止まらぬドローン攻撃...ウクライナの標…
  • 1
    ロシア兵「そそくさとシリア脱出」...ロシアのプレゼンス維持はもはや困難か?
  • 2
    半年で約486万人の旅人「遊女の数は1000人」にも達した江戸の吉原・京の島原と並ぶ歓楽街はどこにあった?
  • 3
    ミサイル落下、大爆発の衝撃シーン...ロシアの自走式多連装ロケットシステム「BM-21グラート」をHIMARSで撃破の瞬間
  • 4
    コーヒーを飲むと腸内細菌が育つ...なにを飲み食いす…
  • 5
    男性ホルモンにいいのはやはり脂の乗った肉?...和田…
  • 6
    「男性ホルモンが高いと性欲が強い」説は誤り? 最新…
  • 7
    「どんなゲームよりも熾烈」...ロシアの火炎放射器「…
  • 8
    電池交換も充電も不要に? ダイヤモンドが拓く「数千…
  • 9
    「炭水化物の制限」は健康に問題ないですか?...和田…
  • 10
    2年半の捕虜生活を終えたウクライナ兵を待っていた、…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 3
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
  • 4
    ロシア兵「そそくさとシリア脱出」...ロシアのプレゼ…
  • 5
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査…
  • 6
    半年で約486万人の旅人「遊女の数は1000人」にも達し…
  • 7
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 8
    「炭水化物の制限」は健康に問題ないですか?...和田…
  • 9
    ミサイル落下、大爆発の衝撃シーン...ロシアの自走式…
  • 10
    2年半の捕虜生活を終えたウクライナ兵を待っていた、…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中