日経平均は反落で寄り付く、主力株を中心に利益確定売り 円高も重し
11月29日、寄り付きの東京株式市場で日経平均は、前営業日比143円98銭安の3万8205円08銭と、反落してスタートした。写真は株価ボード。都内で2022年6月撮影(2024年 ロイター/Issei Kato)
[東京 29日 ロイター] - 寄り付きの東京株式市場で日経平均は、前営業日比143円98銭安の3万8205円08銭と、反落してスタートした。前日の米国株式市場が休場となり手掛かり材料に欠ける中、前日大幅高となった主力株を中心に利益確定売りが広がっている。このほか、ドル/円は朝方から円高基調となっており、輸出関連株などの重しになっている。足元は200円ほど安い3万8100円台前半。
主力株はトヨタ自動車、ソニーグループが1%超安、日立製作所が小幅安。半導体関連は東京エレクトロン、SCREENホールディングス、SUMCOが1─2%超安。指数寄与度の高いファーストリテイリング、ソフトバンクグループも軟調な値動きとなっている。
総務省が朝方発表した11月の東京都区部消費者物価指数(生鮮食品を除く、コアCPI)は108.3と、前年同月比2.2%上昇した。エネルギー価格の伸び拡大で、コアCPIの伸び率は日銀が目標とする2%を再び上回った。これを受けて、ドル/円は一時150.80円台と円高方向に振れているほか、日銀の追加利上げの思惑から保険や銀行株が総じてしっかりとなっている。