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英投資管理会社、幹部・管理職で女性の起用拡大 報酬は格差残る

2024年11月21日(木)14時11分

英投資協会(IA)の調査によると、英国の投資管理会社の経営幹部・上級管理職で女性の新規起用が増えたが、報酬上位は依然として男性の割合が圧倒的に高かった。写真は9月23日、ロンドンで撮影(2024年 ロイター/Mina Kim)

Iain Withers

[ロンドン 21日 ロイター] - 英投資協会(IA)の調査によると、英国の投資管理会社の経営幹部・上級管理職で女性の新規起用が増えたが、報酬上位は依然として男性の割合が圧倒的に高かった。

英国では男女間の賃金格差といったデータ開示を義務付ける規制導入などを背景に、企業による多様性向上の取り組みが広がっているが、金融は最も男女格差が大きい業界の一つとなっている。

調査によると、新たに起用された経営幹部職の45%を女性が占め、2022年の39%から上昇。新たな上級管理職の女性の割合は42%で、こちらも38%から上昇した。

一方、報酬額の上位4分の1の層に女性が占める割合は25%で、前年と変わらなかった。男女間の賃金格差は23%で、前年より1ポイント減少した。

英金融業界の女性幹部は英保険アビバのアマンダ・ブラン最高経営責任者(CEO)や、米資産運用会社ブラックロックのロンドン在勤国際部門責任者、レイチェル・ロード氏などがいる。

業界全体の女性比率は39%から41%に上昇したが、これはデータ開示率の上昇を一部反映している可能性があるという。

調査は総額約6兆5000億ポンド(約8兆2000億ドル)の資産を運用する投資管理会社58社を対象に行った。

ロイター
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