ビットコイン9万5000ドル突破、トランプ氏の政策に期待
暗号資産(仮想通貨)ビットコインが21日の取引で9万5000ドルを突破し、史上最高値を更新した。投資家はトランプ次期米政権の下で同国の規制環境が改善すると期待している。写真は米テネシー州ナッシュビルで開かれたビットコイン業界のイベント「ビットコイン2024」のサイン。7月撮影(2024年 ロイター/Kevin Wurm)
[シンガポール 21日 ロイター] - 暗号資産(仮想通貨)ビットコインが21日の取引で9万5000ドルを突破し、史上最高値を更新した。投資家はトランプ次期米政権の下で同国の規制環境が改善すると期待している。
ビットコインはアジア時間の取引で約9万5040ドルの高値を付けた。
年初来では2倍以上に値上がりし、米大統領選でのトランプ氏勝利後の約2週間では40%前後上昇している。
IGマーケッツのアナリスト、トニー・シカモア氏は「買われ過ぎの領域に入ったが、10万ドルの水準に向かって引き寄せられている」と述べた。
米国のビットコインETF(上場投資信託)には大統領選以降、40億ドルを超える資金が流入。また、今週始まったブラックロックのビットコインETFのオプション取引は活況で、価格上昇を見込むコールオプションの需要がプットを上回っている。
ウィズダムツリーのデジタル資産責任者ウィル・ペック氏は「仮想通貨コミュニティーが待ち望んでいた規制の明確化を(次期)政権がもたらすかどうか、多くの人が注目しているが、判断はおそらく時期尚早だ」と指摘。その上で「この熱狂はビットコインや仮想通貨全般だけでなく、ブロックチェーンを活用したエコシステム全体にとって強気だ」と述べた。