中国のファンド運用各社、ETFの手数料引き下げ 競争が激化
中国のファンド運用各社は20日、株式上場投資信託(ETF)の手数料引き下げを発表した。写真は11月7日、上海で撮影(2024年 ロイター/Nicoco Chan)
Samuel Shen Summer Zhen
[上海/香港 20日 ロイター] - 中国のファンド運用各社は20日、株式上場投資信託(ETF)の手数料引き下げを発表した。急拡大するETF市場で競争が激化している。
中国有数の運用会社であるチャイナ・アセット・マネジメントは、1600億元(約221億ドル)規模の「China SSE 50 ETF 」など8つのETF商品の手数料を引き下げると発表した。管理手数料は0.5%から0.15%に、カストディアン手数料は0.1%から0.05%に引き下げられる。
Eファンド・マネジメントやハーベスト・ファンド・マネジメントなども手数料引き下げを発表した。
BNPパリバによると、中国国内のETF市場への資金の純流入額は今年に入って9000億元を超え、過去10年で最大の流入額を記録する勢い。国営ファンドが今年に入りETFを通じて低迷する市場に資金をシフトしたことがブームの一因となっている。市場シェアを巡る激しい競争も手数料の引き下げと資金流入を後押しした。
投資家は、パフォーマンスが期待外れだったアクティブ型のファンドから比較的投資コストが安いETFに目を向けている。