インド中銀、金融向けクラウドサービスを来年試験導入へ=関係筋
11月18日、インド準備銀行(中央銀行)が、金融企業向けにクラウドデータストレージを低コストで提供する計画を2025年に試験的に実施する計画であることが関係者の話で分かった。写真は同銀のロゴ。ムンバイで8月撮影(2024年 ロイター/Francis Mascarenhas)
Ashwin Manikandan Haripriya Suresh
[ムンバイ 18日 ロイター] - インド準備銀行(中央銀行)が、金融企業向けにクラウドデータストレージを低コストで提供する計画を2025年に試験的に実施する計画であることが関係者の話で分かった。インド中銀のダス総裁は昨年12月、金融サービス業界向けの「パブリック・クラウド」構想を明らかにしている。
インターナショナル・データ・コーポレーションによると、インドのクラウドサービス市場は、2023年は83億ドルと推定され、28年には242億ドルに成長すると予想されているが、外国企業が大半を占めている。
中銀が計画するクラウド・プラットフォームは、国内IT(情報技術)企業のものを利用する。初期段階は、中銀の研究部門が進め、その後、1社以上の民間IT企業と提携してさらに開発が進める。既存サービスはコスト的に利用が難しい中小の銀行や金融サービス企業のニーズを念頭に構築される。試験的な導入は今後数年で段階的に拡大する予定という。コンサルティング会社EYがプロジェクトのアドバイザーに任命された。