米国株式市場=ダウとS&P小反発、CPIで12月利下げ予想変わらず
米国株式市場はダウ工業株30種とS&P総合500種が小反発して取引を終えた。2019年9月撮影(2024年 ロイター/Brendan McDermid)
[ニューヨーク 13日 ロイター] - 米国株式市場はダウ工業株30種とS&P総合500種が小反発して取引を終えた。米消費者物価指数(CPI)の上昇率が予想通りとなり、米連邦準備理事会(FRB)が12月に利下げを行うとの見方を支えた。
米労働省が13日発表した10月のCPIは前年比2.6%上昇、前月比では4カ月連続で0.2%上昇し、いずれも市場予想と一致した。変動の大きい食品とエネルギーを除くコアCPIは前月比0.3%上昇し、予想と一致した。
CMEのフェドウオッチによると、統計発表後、市場が織り込む12月の25ベーシスポイント(bp)利下げの確率は82%超と、11日時点の58.7%から上昇した。
ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁はこの日、インフレが下降トレンドにあると確信しており、朝方発表されたCPIデータがそれを「裏付けている」と述べた。
エドワード・ジョーンズのシニア投資ストラテジスト、アンジェロ・クルカファス氏は「インフレ率が予想を上回らなかったことで幾分の安心感が出た」とし、「きょうの統計から12月の利下げに反対する根拠は見当たらない」と述べた。
ただ、ダラス地区連銀のローガン総裁は、インフレを不用意に再燃させないよう、FRBは追加利下げを「慎重に」進めるべきという見解を示した。また、セントルイス地区連銀のムサレム総裁はFRBがインフレ抑制の「最後の1マイル」に差し掛かっているとしつつ、足元のデータはこうした進展が鈍化もしくは反転するリスクの高まりを示唆しているとも指摘した。
個別銘柄では、経営危機に陥っている格安航空会社(LCC)のスピリット航空が急落。連邦破産法第11条の適用を申請する準備を進めていると報じられた。同社は債権者と建設的な話し合いをしていると発表した。
新興電気自動車(EV)メーカーのリビアンは急伸。独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)が12日、リビアンへの出資を16%増の58億ドルに拡大したと発表した。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 43958.19 +47.21 +0.11 43880.46 44141.33 43829.98
前営業日終値 43910.98
ナスダック総合 19230.74 -50.66 -0.26 19286.46 19358.48 19191.13
前営業日終値 19281.40
S&P総合500種 5985.38 +1.39 +0.02 5985.75 6008.19 5965.91
前営業日終値 5983.99
ダウ輸送株20種 17538.54 +154.26 +0.89
ダウ公共株15種 1023.06 -2.57 -0.25
フィラデルフィア半導体 5006.29 -102.34 -2.00
VIX指数 14.02 -0.69 -4.69
S&P一般消費財 1772.70 +20.06 +1.14
S&P素材 582.38 +1.16 +0.20
S&P工業 1201.82 +2.57 +0.21
S&P主要消費財 869.99 +2.40 +0.28
S&P金融 826.52 +0.52 +0.06
S&P不動産 271.34 +1.96 +0.73
S&Pエネルギー 723.47 +6.01 +0.84
S&Pヘルスケア 1709.79 -5.18 -0.30
S&P通信サービス 333.24 -1.90 -0.57
S&P情報技術 4590.09 -14.32 -0.31
S&P公益事業 397.18 -0.96 -0.24
NYSE出来高 10.19億株
シカゴ日経先物12月限 ドル建て 39005 + 355 大阪比
シカゴ日経先物12月限 円建て 38970 + 320 大阪比