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NY外為市場=ユーロ上昇、ECBの10月利下げ観測後退

2024年09月13日(金)05時44分

ニューヨーク外為市場では、ユーロが対ドルで上昇。2022年7月撮影(2024年 ロイター/Dado Ruvic)

[ニューヨーク 12日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、ユーロが対ドルで上昇。欧州中央銀行(ECB)は12日開いた理事会で追加利下げを実施したものの、ラガルド総裁が今後の決定は会合ごとに決定し、特定の道筋に事前にコミットしないと言明したことで、10月の利下げ観測が後退した。

ECBは12日、インフレと経済成長の鈍化を受けて0.25%の追加利下げに踏み切った。

英KPMGのチーフエコノミスト、ヤエル・セルフィン氏は「今後の金利動向は不透明だ」とし、「ECB理事会では制約的な政策を緩和すべきという点で幅広い合意があるものの、利下げペースについては依然意見が分かれている」という見方を示した。

セルフィン氏は、12月の追加利下げに加え、ユーロ圏の見通しがさらに悪化すれば、ターミナルレートは来年2.25%近辺になると予想する。

終盤の取引で、ユーロ/ドルは0.37%高の1.105ドル、ユーロ/円 も約0.2%高の157.145円。

主要通貨に対するドル指数は0.41%安の101.36。

ドル/円は0.2%安の142.07円。

12日に発表された米指標が強弱まちまちとなるなか、米連邦準備理事会(FRB)が来週の会合で0.25%ポイント利下げを実施するという観測が強まった。米金利先物市場では、0.50%ポイント利下げの確率はわずか27%にとどまっている。

7日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は、前週比2000件増の23万件と、エコノミスト予想と一致した。

8月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)は前月比(季節調整済み)0.2%上昇し、予想を上回ったものの、インフレ鎮静化と一致する内容となった。

また、日銀の田村直樹審議委員は12日、最低1%とする中立金利について「仮置きとの位置付け」との認識を示した。中立金利の水準を特定するのは難しく、「1%と決め打ちしているわけではない」と述べた。

ポンド/ドルは0.48%高の1.3106ドル。

暗号資産(仮想通貨)では、ビットコインが1.59%高の5万8398ドル、イーサが0.29%高の2354.60ドル。

ドル/円 NY午後4時 141.87/141.89

始値 142.62

高値 142.66

安値 141.73

ユーロ/ドル NY午後4時 1.1070/1.1071

始値 1.1021

高値 1.1074

安値 1.1011

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